業務改善では明確かつ現実的な目標設定が重要です。
目標設定が難しいと感じる方は「SMARTの法則」を活用しましょう。
「SMARTの法則」とは何かを説明し、具体的な使い方も紹介します。
目次
「SMARTの法則」は目標を5つの要素から設定するフレームワーク
「SMARTの法則」とは、目標を達成するための成功要素を考えて目標設定を行うフレームワークです。
目標達成には以下に挙げる5つの成功要素があり、各要素の頭文字を取って「SMARTの法則」と呼ばれています。
・Specific(具体的な):設定した目標が明確である
・Measurable(測定可能である):目標の達成率や進捗が測定可能である
・Achievable(達成可能である):目標達成が現実的である
・Relevant(関連する):目標が解決すべき課題と関連している
・Time-related(期限設定がある):目標達成の期限が設定されている
「SMARTの法則」で目標設定を行う使い方とポイント
それでは、「SMARTの法則」を目標設定に活用する方法を見てみましょう。
例として、「不動産会社が売上を伸ばしたい」場合における目標設定を紹介します。
①売上を伸ばすための具体的な方法を決定します。たとえば契約件数のアップです。「賃貸アパートの個人契約件数をアップさせる」など、明確な目標を定めます。
②「契約件数を20%アップさせる」のように数字を入れることで、定期的に目標の達成率を測定できます。
③「契約件数を100%アップさせる」など、非現実的な目標を設定していないかチェックしましょう。高すぎる目標は達成までに時間がかかり、従業員のモチベーションも落ちてしまいます。
④目的と目標の方向性にズレがないか確認しましょう。「契約件数をアップさせる」ことは、目的である「不動産会社が売上を伸ばす」ことに関連します。
⑤「半年後までに」など目標に期限設定を含めてください。期限設定はモチベーション維持や定期的な進捗分析に役立ちます。
業務改善において、曖昧な目標設定は失敗の原因です。「SMARTの法則」に沿って目標設定を行い、業務改善で進むべき道筋を明らかにしましょう。
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