『昔から戦上手は、敵の前軍と後軍の連携を断ち、敵の主力部隊と別動隊(主力部隊と少数精鋭部隊、主力部隊と機動部隊、大部隊と小部隊)が協力し合わないようにし、身分の高い者と低い者が助け合わないようにし、上下の者が助け合わないように仕向けて、兵士達が分散していれば集結しないようにし、集結したとしても戦列が整わないように仕向けた。戦闘が有利に進められるようにしたものだ。
こうして、自軍が有利になれば行動を起こして戦い、有利にならなければ戦闘に入らず、また次の機会を待ったのである。』(「孫子の兵法」九地篇)