「孫子の兵法」九変篇③

『故に、将、九変の利に通ずる者は、兵を用うるを知る。

 

将が九変の利に通ぜざる者は、地形を知ると雖も、地の利を得ること能わず。

 

兵を治めて九変の術を知らざれば、五利を知ると雖も、人の用を得ること能わず。』(「孫子の兵法」九変篇)

通解

『だから、「将」が、「九変の利」に精通する者こそ、「兵」の力をよく用いることできる者である。

「将」が、「九変の利」に精通していない者であれば、「地形」を知っていたとしても、その「地形の利」を得ることはできない。

「兵」を率いていながら、「九変の利」の活用する手段・方法を知らなければ、「五利」を知っていても、「兵」の力を用いることができない。』

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「孫子の兵法」

《戦いまでの準備について》

 

一篇 : 計篇

 

二篇 : 作戦篇

三篇 : 謀攻篇

《軍の態勢づくりについて》

四篇 : 形篇

五篇 : 勢篇

六篇 : 虚実篇

《軍の運用方法について》

七篇 : 軍争篇

八篇 : 九変篇

九篇 : 行軍篇

 

十篇 : 地形篇

十一篇 : 九地篇

《特殊な戦い方について》

十二篇 : 用間篇

十三篇 : 火攻篇