AIとビッグデータ時代に必須となる企業「ELSI(エルシー)」への対応力とは?

科学技術の進化の早さと拡大に伴って発生した「ELSI(エルシー)」という課題

2024年現在の今から3年前を振り返ってみて下さい。3年前はDX化は、政府が声を大にして叫んでいましたが、民間ではそこまでの熱量もなく、インターネットでも「DX化」は一人踊っていたような感じだったと思います。

ですが、今はChatGptが注目されるようになってからを考えると、周囲の人達も含めてDX化に対する意識がどんどん変わって来ていて、これから社会はどのように変化をしていくのだろうと不安に感じる方もおられるのではないでしょうか。

AI(人工知能)とビッグデータの利用は、そのぐらいの早さで進化をし、そして急速に拡大をしています。

その速さと拡大に伴って、企業側に(科学技術の社会実装における)技術以外の新たな「倫理的(E)」、「法的(L)」、「社会的(S)」な課題、総称してELSI」(Ethical, Legal, and Social Issues)が直面しています。

「ELSI(エルシー)」は、技術の進展がもたらす影響を包括的に理解し、対策を講じるための枠組みとして登場しました。特に、AIとビッグデータの分野では、個人情報の保護、データの利用倫理、そして法的規制への適合が重要なテーマとなっています。

「ELSI(エルシー)」について

(1)「ELSI(エルシー)」とは

ELSI(エルシー)」は、先ほど述べた通り、技術以外の倫理的(E)、法的(L)、社会的(S)な問題を指します。特に、AIやビッグデータのような新技術の分野では、その影響力を考えると利用自体に慎重さや議論の必要がありそうです。

具体的な例としては、

データの収集・利用方法の際、個人情報をAIに学ばせて良いのか?(プライバシー保護)、

AIによって人間を選別されるような社会的、又は組織な仕組みの存在は許されるのか?(アルゴリズムの透明性)、

公正な利用などが含まれます。

(2)「ELSI(エルシー)」誕生の背景とは

「ELSI(エルシー)」という概念は、主にバイオテクノロジーの発展に伴い1980年代に登場しました。ヒトゲノムプロジェクトが進行する中で、遺伝情報の取り扱いやプライバシー保護が問題視され、これに対応するための枠組みとして「ELSI(エルシー)」が提唱されたわけです。

現在では、バイオテクノロジーに限らず、あらゆる先端技術の分野で重要視されています。特に、AIとビッグデータの成長・進展は目覚ましく、個人情報の大量収集やアルゴリズムの偏りなど、新たな倫理的・法的問題を提起しています。

(3)「法的(L)」対応と「社会的(S)」対応

仮に法的(Legal)には問題がなくても、社会的(Social)には、SNS、世論等にも問題がないと言えない、というのが現実ではないでしょうか。

「法的(L)」には問題がなくても、「社会的(S)」対応では問題、課題が発生する可能性があり、おまけにゼロリスクにはできない。

「倫理的(E)」対応に注目

(1)「法的(L)」、「社会的(S)」そして「倫理的(E)」

「ELSI(エルシー)」の中で、何が特に重要だと思いますか?

先程、「法的(L)」は合法にできても、「社会的(S)」にはゼロリスクにはできないと述べたました。つまり、これらは技術の利用が社会に及ぼす影響を完全にはカバーできません。

それでは、残りの「倫理的(E)」を確認していきたいと思います。

法的対応(Legal)や社会的対応(Social)はもちろん重要ですが、倫理的対応は、これらのバランスを取るための重要な要素です。何故なら現在にある法律が社会変化に対応していないケースが多いでしょうし、世論が常に正しいとも限りません。そうなると何をもって社会的変化、AIとビッグデータの時代に立ち向かうのか?

それは、「倫理(E)」となるでしょうし、そうであるべきです。

(2)原理原則としての「E」

「倫理的(E)」対応を柱(又は土台)として、「法的(L)」に、「社会的(S)」にAIとビッグデータ時代に対応する。

最近は、動画やテレビで情報収集することが多くなった為、漠然としたイメージで判断されることが多くなった為、良し悪しの判断も漠然とした言葉が与えるイメージで判断される傾向にあるようですが、ここで言っているのは、自分の言葉で、具体的に述べることができる倫理観のことを指しています。そして、それができるような組織に、今後は組織風土を醸成していく必要性が経営者に期待されています。

(3)「倫理的(E)」対応は現場の感覚がポイント

倫理的対応を実現するためには、現場の感覚が非常に重要です。何故なら、どんなに高尚な倫理観を企業が訴えても、現場が認識できなければ砂上の楼閣にしかならないからです。

是非、現場の方々とコミュニケーションをとりながら、「倫理的(E」)対応を議論してみてはいかがでしょうか。

 

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