DX化推進が叫ばれる昨今、DX化と一言で言われても「はい。今日からDX化やります」といかないのが事実です。そもそも「我が社は、何から取り組んだら良いのか」と様々あるDXツールに右往左往してしまうのではないでしょうか。
私自身の経験上、多くの方が誤解をしているように思うので、「DX化」について私の考えを述べたいと思う。
目次
「DX化」する為の当然のルールを知っておこう
いざ「DX化」を目指す場合、当然と言えば当然の内容ですが、次の「DX化」のルールを知っておきましょう。
1,DXツールをいくら導入しても「DX化」はできない
2,組織規模が小さい程、特に小企業単独で「DX化」はできない
3,シンギュラリティの時代に向けて、自社の強みをどう活かすのか。
「DX化」に対する誤解の意見
私は、業界団体の役員をやっていますが、「DX化」に対して誤解されている発言をお伺いする機会があります。
「DX化」に対する誤解の意見を紹介したいと思います。
1,「DX化」の社会はまだまだ先だよ
「周りの会社を見てもDXツールを導入していない。この現状を見たら〇年後ぐらいは先でないの」という誤解です。
まず大前提として、周りの会社の多くは単独で「DX化」はできません。
また、DXツールを導入することが「DX化」でもありません。
周囲の会社を見てもどうにもなりません。
「DX化」とは、差別化し新市場の獲得競争することです。要は、早い者勝ちです。
遅出しジャンケンで勝とうとするのはお門違いです。
2,[DX化」はDXツールを導入すればできるんでしょ?
DXツールは、普段の業務を遂行していることをデジタルデータ化してくれるものであって、DXツール事体で「DX化」してくれるツールではありません。
DXツールを沢山導入することのメリットは、「業務改善・効率化」であって、、DXツールを沢山導入しても「DX化」なりません。
DXツールを導入すれば「DX化」ができると思い込んでいる人を見かけます。
「DX化」とは、DXツールを積み重ねるのではなく、DXツールを掛け算したもの、と表現した方が伝わるかもしれません。
3,「DX化」したら「face to fece」でなくなるんでしょ?
そもそも、どう「DX化」するかは自社で考えること。企画、設計をするのは他社ではなく自社です。
「face to fece」を重要視したいのであれば、そのように企画、設計すれば良いだけです。
このような思い込みをしている方々は、年配者に多いかもしれません。イメージ的にそのような受け止めておられるんでしょうね。
組織規模が小さい会社程「戦略」が必要
組織規模が小さければ小さい程、優先順位をつけなければ日々の業務をこなすことができません。
そして、その優先順位が何を基準にしているかがとても重要になります。
何故なら選択順位が低い、落伍の選択肢は、その組織にとって「退化」の選択肢となってしまう可能性が高いからです。
社会変化が緩やかなときなら、後で挽回はできるかもしれませんが、これからはそれが出来るかどうかが不透明過ぎます。
ですので、そのことを踏まえて自社の方向性を定める必要があります。
そこで、紹介したい「フレームワーク」があります。それは「バランス・スコア・カード」です。会社経営をバランス良く把握できるツールではないかと思っています。
「バランス・スコア・カード」とは
「バランス・スコア・カード」とは、企業の戦略的な目標を4つの視点(財務、顧客、プロセス、学習と成長)に分けて考え、それぞれの視点から重要な指標を設定するフレームワークです。
これにより、企業は総合的なパフォーマンスを測定し、改善点を特定することができます。
具体的には、財務視点では収益やコストなどの財務指標を設定し、顧客視点では顧客満足度や市場シェアなどの顧客指標を設定し、プロセス視点ではプロセスの品質や効率性などのプロセス指標を設定し、学習と成長の視点では従業員のスキルや知識などの学習と成長の指標を設定します。
このように、「バランス・スコア・カード」を使うことで、企業は総合的なパフォーマンスを測定するだけでなく、それぞれの視点から目標を設定し、目標達成に向けての具体的なアクションプランを立てることができます。
また、各指標について定期的にモニタリングすることで、改善点を特定し、戦略的な方向性を修正することができます。
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「バランス・スコア・カード」を通してDX化をどう判断する?
「バランス・スコア・カード」は、企業が戦略的目標を達成するために必要な観点を4つに分類し、それぞれの観点に関する指標を設定するフレームワークです。
これにより、企業は全体的なパフォーマンスを測定し、改善点を特定することができます。
「DX化」は、デジタルテクノロジーを活用して企業のプロセスやサービスを変革することを指します。「バランス・スコア・カード」を使用することで、企業は「DX化」に関する以下のようなメリットを得ることができます。
- 顧客視点:「DX」化により、より優れた顧客体験を提供することができます。「バランス・スコア・カード」を使用することで、顧客からのフィードバックを収集し、顧客満足度を測定することができます。
- プロセス視点:「DX化」により、プロセスの自動化や効率化が可能になります。「バランス・スコア・カード」を使用することで、プロセスの改善点を特定し、プロセスの品質や生産性を測定することができます。
- 学習と成長の視点:「DX化」により、従業員のスキルや知識を向上させることができます。「バランス・スコア・カード」を使用することで、従業員のトレーニングプログラムを設計し、学習と成長を測定することができます。
- 財務視点:「DX化」により、コストの削減や収益の増加が可能になります。「バランス・スコア・カード」を使用することで、コスト削減の効果や収益の増加を測定することができます。
以上のように、「バランス・スコア・カード」を使用することで、「DX化」の有用性を測定し、改善点を特定することができます。
まとめ
科学技術の進歩が著しい今、それは今迄できなかったことが出来る、又は出来る可能性がある、という時代と言って良いでしょう。
今まで不可能と思われてたことが可能になる時代に生まれ合わせたことに感謝を、日々進化をしていきたいとものです。最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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