【五事七計:道】企業理念の浸透率と共感について

「孫子の兵法」にとって五事七計は重要です。五事七計には、戦略や戦術を立てる上での指針や考え方が示されています。例えば、天地将法を考慮することで、状況に応じた最適な戦略・戦術を立てることができます。また、七計は、奇策や正規戦、特殊部隊など、あらゆる戦い方に適用できるとされ、柔軟性を持った戦術を可能にします。 五事七計は、軍事だけでなく、ビジネスや政治などの分野でも応用されています。これらの指針を理解し、適切に応用することで、より効果的な戦略や戦術を立てることができます。

五事七計の「道」

「道」は組織の大義名分、経営理念とも捉えることが出来ます。 最近の凶悪な犯罪を見るにつけ、「道徳」などどこ吹く風と感じられるのは私だけでしょうか。 役職が課長以上の全国のビジネスパーソン850名を対象に「企業理念に関する意識・実態調査」を実施した記事がありましたので紹介したいと思います。

企業理念の浸透率は約7割

企業理念を策定していると回答したビジネスパーソン634名を対象に、所属する会社の企業理念は社員全体に浸透しているか質問したところ、69.6%が「浸透している」(浸透している:22.1%、どちらかというと浸透している:47.5%)と回答した。 【Topics】あなたが所属する会社の企業理念(ビジョン、ミッション)は社員に浸透していると思いますか?(n=634・単一回答方式)

企業理念(ビジョン・ミッション)を策定している企業は74.6%

所属している会社で策定(言語化)しているものを質問したところ、「パーパス」が41.3%、「企業理念(ビジョン・ミッション)」が74.6%、「あてはまるものがない」が14.0%という結果になった。

Q1.あなたが所属している会社で策定(言語化)されているものをお選びください。(n=850・単一回答方式)

企業理念の役割に対する最多回答は「企業の存在目的」

所属する会社の企業理念の役割について質問したところ、最多回答は「企業の存在目的(48.1%)」、以下「企業の存在意義(44.2%)」、「使命(42.6%)」と続いた。

Q2.あなたが所属する会社にて、企業理念(ビジョン、ミッション)はどのような役割ですか?(n=634・複数回答方式)

ビジネスパーソンの約8割が企業理念に共感している

所属する会社の企業理念に共感しているか質問したところ、79.2%が「共感している」(共感している:31.4%、どちらかというと共感している:47.8%)と回答した。

Q3.あなたは所属する会社の企業理念(ビジョン、ミッション)に共感していますか?(n=634・単一回答方式)

企業理念を浸透させる取り組みTOP3、「社内報での記事掲載」「ポスター掲示」「取組み発表」

所属する会社の企業理念を浸透させるための取組みを質問したところ、最多回答は「社内報での記事掲載(30.0%)」、以下「ポスター掲示(27.4%)」、「取り組み発表(24.0%)」と続いた。

Q4.あなたが所属する会社では、企業理念(ビジョン、ミッション)を浸透さえるために、どのような取組みをされていますか?(n=634・複数回答方式)

採用時に企業理念を訴求している会社は61.1%

次に、所属している会社では採用時に企業理念を訴求しているか質問したところ、61.1%が「訴求している」(訴求している:21.5%、どちらかというと訴求している:39.6%)と回答した。

Q5.あなたが所属する会社では、企業理念(ビジョン、ミッション)を採用時に訴求していますか?(n=634・単一回答方式)

企業理念に共感して入社してくる社員は54.7%

また、入社してくる社員は企業理念に共感して入社しているか質問したところ、54.7%が「共感して入社してくる」(共感して入社してくる:16.2%、どちらかというと共感して入社してくる:38.5%)と回答した。

Q6.あなたが所属する会社に入社する社員は、企業理念(ビジョン、ミッション)に共感していますか?(n=634・単一回答方式)

企業理念に共感して入社した社員の約8割が活躍している

最後に、入社してくる社員は企業理念に共感して入社してくると回答した347名を対象に、企業理念に共感して入社した社員は活躍をしているか質問したところ、79.0%が「活躍している」(活躍している:32.6%、どちらかというと活躍している:46.4%)と回答した。 引用元:企業理念の浸透率は7割程度、共感している社員の割合は?