「精神の疾患」は、職場や学校などご自身の取り巻く人間環境によって発病するケースも多く、人によっては「精神疾患」は風邪のようなもの、と表現をするぐらい、誰でも発症してしまう可能性がある疾患です。
ただ、実際に発症してしまうと、仕事や学校などへ行けなくなり、回復までも時間を要するケースもあり、社会人の場合は経済的に苦しむケースもあります。
「障害年金」を受給することで、経済的な問題からくる不安が減り、治療にも専念できますが、医師が「診断書」をなかなか書いてくれないなど「障害年金」の手続き事体が思う様に進まないこともあります。
ここでは、専門家に相談し、適切な対応をした結果、「障害年金」の受給につながったケースについてご紹介します。
目次
精神疾患で障害年金を受給した事例1
<発症状況>
SHさんは、職場での人間関係によってストレスを抱えるようになり、眩暈や不眠が出現するようになり、次第に抑うつ気分が増悪し、メンタルクリニックを受診しながら仕事を続けましたが、最後の方は働けず休職したままでした。
家事も出来ず、御子さんや御姉さん代わりに行っていた為、今の状況を変えたいとの思いから障害年金申請を考えるようになりました。
<鹿児島から当センターへ依頼>
ネットをご覧になり当センターへ連絡を頂いたのが切っ掛けでした。始めは札幌になる社労士事務所だとご存知なくご相談の連絡でした。やはり身近な社労士事務所にお願いするのが安心との思いもあり、連絡をされてたようですが、結局は当センターで障害年金の手続代行をお願いしたいとの連絡があり、誠にありがいことにお受けすることになりました。ありがとうございます。
<直接会えないからこそ聞取りには時間を!>
鹿児島在住の方ですので、物理的な距離もあることから直接お会いすることはできません。その為、お客様の方でZOOMでの対応も難しいとのことでしたらの、電話を中心に、メールで確認できることはメールで認定日当時や現在の症状を詳しく聞き取りするのに十分な時間をかけるようにしました。
<認定日請求も認められる>
診断書を単純に作成依頼を病院にするのではなく、補足説明文を添付して依頼するようにしました。
理由としては、ご本人が、主治医に伝えきれていないことが多々あると判断をした為です。
先述した通り、十分聞取りをしたつもりではありましたが、必ずご本人にも補足説明文を確認して貰い、事実関係に誤りがないか、またニュアンスも異なっていなかい等も含んて確認することにも忘れずに行い、細心の注意を払いようにしました。
その結果、認定日請求も認められ、障害厚生年金3級が決定しました。
精神疾患で障害年金を受給した事例2
<中学生のときに「アスペルガー」「てんかん」と診断>
KDさんは、小学生時から特別支援学級に在籍し、中学生時に「アスペルガー」と診断されました。また、精神運動発作が有ったため脳外科を受診したところ、「てんかん」との診断も受けました。
<子供の為にご両親が「障害年金」を考えるようになった>
高校卒業後、ハローワークの障害者向け専門学校寮にてCADを習っていましたが数学の授業についていけず、精神薬を頻繁に服薬するようになり、心配したお母様から障害年金申請の御依頼がありました。
<初診日にかかわる病院にカルテがなかった>
「広汎性発達障害」「てんかん」のどちらとも、初診日にかかわる病院にはカルテが無く、受診状況等証明書の作成が不可能でした。通常ですと、受診状況等証明書の代わりに「第三者証明」にて第三者の方に初診日の証明をして頂く必要がありますが、今回は、初めて受診した日が未成年であり、尚且つ、2番目の病院を受診したのも未成年時であったため、2番目の病院の証明が有る場合は、最初の病院からの証明が不要となります。
<通学先の担当の先生に聞取り>
今年の春から 障害者向け専門学校 に通学することになっていましたが、ほとんご通学をすることができない状態でした。
ご両親にも説得され障害年金の手続代行の依頼はお受けしましたが、 ご本人がご自分が障害を抱えていることにまだ釈然としていませんでした。
その為が、障害を認めたくないからか、ご本人は「出来ている」と言います。ですが、親御さんからは「できていない」という説明もあります。どちらが言っていることが正しいのか判断がつきかねる状況が発生しました。
そこで、通学が始まった学校での様子についても、ご本人の病状を知るには重要な情報と判断をし、通っている学校の先生にも聞取りをしました。
<障害基礎年金2級の支給決定>
当センターとしては、親御さんや学校の先生が「そう言っている」という理由だけで、ご本人の言っていることを否定はしたくない気持ちから、 診断書の作成依頼の際には、「ご本人が言っていること」、「親御さんが言っていること」、「学校の先生が言っていること」を診断書の参考資料として添えさせて頂き主治医にもその旨をお願いをしました。
その為、日常生活状況については、病院側とのやり取りをしながら、できるだけ客観的に病状を把握をするように細心の注意を払うようにしました。
その甲斐もあり、障害基礎年金2級が決定しました。
まとめ
「障害年金」を受給するためには、必要な情報を確認し、診断書や証明書を作成依頼をしたり、自身で書類作成をする必要があります。
下記にあげた動画は、「障害年金」の手続きを進める際に参考になるかと思いますのでご紹介させて頂きます。
さすけ君劇場:「障害年金の基礎知識」
障害年金を請求する際のコツ①
さすけ君劇場 「障害年金を請求する際のコツ②」
これらの作業を進めるには精神疾患の方ご自身でやるのには負担が多いのも事実です。
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