貴方の採用面接に「チック症」を抱えている方が来たら、面接官としてどのように対応したら良いでしょうか?

世の中には色々な病気があり、その病気によって苦しまれている方が沢山いらっしゃることを改めて思い知らせてくれた病気の一つが「チック症」です。あなたは「チック症」を聞いたことがありますか。

貴方が、自社の採用面接官だったとしたら、どう対応されますか?

貴方が、もし職場の採用面接官で、今日、目の前に来られた「求職者」から「実は、私はチック症を抱えています」と打ち明けられたとしたら、貴方はどのような判断をし対応されるでしょうか。

多くの会社では、このような場合のルールが決められていないことの方が多いではないでしょうか。
では、貴方は会社から与えられている裁量権の範囲で考え、行動する以外にありません。

貴方が「チック症」をご存知でなければ、「何だか面倒臭い人だな~」と終わらせないで、「チック症」について本人から説明をして貰うことが正解ではないでしょうか。

「チック症」は、どのような病気ですか?

まずは「チック症」をご存知でない場合は、正直に分からないことを伝えて、「どのような病気ですか?」と御本人に質問しましょう。

では、「チック症」はどのようは疾患なのか下記の引用文で説明をしたいと思います。

チック障害(チック症)とは、本人の意思とは関係なく(不随意)・急に(突発的に)運動や発声が反復して起こる病態で、それぞれ運動性チック、音声チックと呼ばれます。複数のタイプの症状が長期間続く場合は、トゥレット症候群と呼び区別します。

心理的なストレスや、遺伝子や脳の機能障害がチックの発症に関与すると報告されています。症状を気にしないことが大切で、多くの場合、成長とともに改善します。

原因

チックの原因は完全には明らかになっていません。かつては心理的なストレスなどが原因になるといわれていましたが、近年(2017年現在)の研究では遺伝要因や脳の機能障害が関与するとの報告もあります。

症状

チックの症状は運動性チックと音声チックに分かれます。

運動性チック

自分の意思とは関係なく筋肉の早い収縮が起こります。これは瞬間的に起こり、不規則な間隔で反復します。顔面・頚部・首・舌・四肢などの筋肉が収縮し、首振り・瞬目まばたき・顔しかめなどの症状が多く認められます。

音声チック

咳払い、発声が自分の意思と関係なく起こります。「あっ」、「へっ」といった発声や、意味不明な発言、汚言(通常人前でいうことがはばかられるような暴言や性的な言葉)、状況に合わない単語の連用、他人の話した単語の反復などがみられます。

チックは、症状や持続時間により以下のように分類されます。

一過性チック障害:上述した症状が18歳未満で発症し、持続する期間は4週間以上1年未満です。10~20%の児童に生じる比較的頻度の高い病態です。

慢性運動性または音声チック障害:運動性あるいは音声チック症状が1年以上続く病態です。運動性チックのみを認めることが大半です。

トゥレット症候群:多種類の運動性チックとひとつ以上の音声チックが頻繁に生じ、1年以上続く病態です。トゥレット症候群は、強迫性障害や注意欠陥多動性障害を併発することがあります。

チックの症状は睡眠時には認めず、男児に多い傾向にあります。

検査・診断

チックは、症状から診断を行います。トゥレット症候群の患者さんでは脳波に異常を認めることが多いです。脳波に異常をきたす頻度は文献によりますが、40%弱から80%程度と報告されています。

治療

チックの症状に注意を向けると症状が悪化するため、気にしないことが何よりも大事です。ご家族の方もできるだけ無視することが推奨されています。

多くの場合、チックは成長とともに改善しますが、トゥレット症候群は難治であり、保険適応はありませんが、ハロペリドールやリスペリドンなどの抗精神病薬で治療します。近年、臨床試験段階ではありますが、わが国でも脳深部刺激療法の有効性が報告されています(2017年現在)。

引用元:medicalnote チック障害 

※チック症は、障がい者手帳の対象の疾患でもあります。

当センターに来られた「チック症」のお客様(介護職員)の症状としては、下記のようなものがありました。

■「音声チック」として、①会話に関係なく「アッ」などの声をあげる、②「フンフン」と鼻を鳴らす、など。

■「運動チック」として、①利用者の頭を叩いてしまった、②利用者の頭を触る、③首をふる、④パソコンデータを削除する、⑤職場に設置している「緊急ブザー」を鳴らす、⑥万引きをするふりをする、など。

重要なのは「チック症」の程度!?

これは「チック症」に限らず、あらゆる障害に言えることでもありますが、「障害を抱えている」ことよりも、「どの障害の程度を抱えている」のかを把握した雇用するのかがポイントになります。

当センターにご相談に来られた方がの実例として、将来への不安からストレスを感じ、音声チックが酷くなり、今まで出来ていた夜間勤務ができない状態となることもあるようです。

このように「チック症」は、固定的な症状ではない、ことを覚えておきましょう。

どうも、チックの症状が出てしまうのは、ストレスを感じているとき、緊張してしまうとき、興奮している時などに出てしまうことがあるようです。だからと言って興奮している時に必ず出るというわけではなく、状況によって症状が増えたり減ったりするのも特徴のひとつです。

採用を決定した際には、これらのことを一緒に働くことになる社員へ十分に説明をしてあげて下さい。

「チック症」の従業員を採用する際には、最低限、会社が対応をしておくべきこと

ここからは、実際にチック症を抱えている従業員を雇用したときに、会社としてどのような行動をするべきかをご紹介します。

(1)周りからの理解を得る。
「チック症」の症状は自分で抑えることも、止めることもできません。

神経伝達で異常が起きている、特に「運動チック」であると本人も気づいていないパターンなどもあります。

しかし、「音声チック」の症状は他の従業員にも聞こえることがありますし、「運動チック」も突然起きると驚いてしまう人もいるでしょう。

そういう状況になると、「チック症」の従業員が現場で孤立してしまう可能性があります。

「チック症」とはどういうものなのか、本人にコントロールすることは出来ず、本人も困っているということを、周りに理解してもらうことが大切です。

先程も述べましたが、「チック症」の従業員を雇用すると決めた場合、一度「チック症」とはどういうものなのかを従業員に説明する機会を設けることもありかもしれません。

(2)休憩時間やリラックスできる環境を増やす
「チック症」の症状は、いつ出るかわかりませんが、「運動チック」などは「身体を動かしている」ことと同じなので、「チック症」の人は通常の人よりも疲れやすいと言われています。

疲れが溜まっているとミスをしやすかったり、ストレスが溜まって「チックの症状」が出やすかったりするので、休憩時間はこまめに取ってあげるようにしましょう。

採用する際は、仕事に慣れるまでは短時間での勤務の提案をする必要性があるかもしれません。

チック症」と仕事の両立が出来るような環境を会社で作っていくようにする。
また、仕事と休憩時間のメリハリをつけ、休憩場所ではリラックスできるようにゆったりと座れるようなスペースに作り替えるなどの配慮をするのもおすすめです。

また、大切な仕事の前後ではゆっくりと休む時間を与えるのも効果的です。

(3)緊張状態やストレスのかかるような環境を避ける
「チック症」の症状は、ストレスが溜まっている時や緊張状態の時に起きやすいといわれています。
・周りから注目されやすい席ではなく、端の席を利用させてリラックスさせる
・会議や叱責など過度な緊張状態にならないように注意をする
この2点を配慮するようにしましょう。

(4)通院・治療などにも配慮する
「チック症」はこまめな通院が必要な障害です。

そのため、通院する日は欠勤してもよいなどの配慮が必要です。

また、身体が辛い時にはすぐに休める環境づくりを心がけることも大切です。
・勤務日、勤務時間
・通院日への配慮
・こまめな面談を行って聞き取り調査
この3つは会社として取り組むべき対応です。

障害を正しく理解して従業員への配慮を行う

「チック症」の従業員への配慮が出来るよう、柔軟に対応していきましょう。

「チック症」は通院によって症状が軽減される障害なので、定期的な通院をさせてあげましょう。

また、他の従業員との関係性が悪くなりやすい障害でもあるので、周りの理解を十分に得てから雇用するようにしましょう。

 

この投稿記事についての《問合せ》は

●「電話080-3268-4215 」 又は 「こちらのフォーム(メール)」でお申込み下さい。

●直接お問合せをするのが抵抗ある方は「公式LINE @771maygt
https://lin.ee/f4c6Krp 」でも対応していますので遠慮なくお問合せ下さい。

社会保険労務士法人ファウンダー  / 札幌障害年金相談センター

受付時間 平日 9:00-20:00(土日祝も対応可)

連絡先 ℡:080-3268-4215 / ℡:011ー751-9885

所在地〒007-0849 北海道札幌市東区北49条東13丁目1番10号

北海道で障害年金のご相談は札幌障害年金相談センターへ!※近日、旭川・釧路で拠点設立予定です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


    登録社労士募集

    社労士相談ナビでは

    登録してくれる社労士を募集してます。

    詳細はこちら

    運営窓口

    お困りの事がございましたら、
    お気軽に下記へご相談ください。

    お問い合わせフォーム

    011-751-98859:00~20:00(土曜日は17:00まで)