社会変化が激しい時だからこそ、会社にも「健康診断」が必要?無料の「健康診断」ツールを紹介っ!!

毎日のように新しい商品・サービスや技術の発信され、今ほど時代の変化を強く感じるときはないのではないでしょうか。このような時は、先行きが不透明であり、中長期的な事業計画を思い描くこともひと昔より難しくなりました。

とは言え、どうにか組織を存続させていかなければなりません。

将来の不透明さを嘆くのではなく、まずは自社の「現状把握」をすることをお勧め致します。

その「現状把握」は、人の「健康診断」のように、会社の「健康診断」を受けるようなイメージです。

会社経営者の価値観によって、思い描く会社像は異なるでしょう。

思い描いたことを1つ1つ実現していくことも、とても大事なことだと思います。

また、一歩引いた立ち位置から会社経営全体を眺めると、体系だった形で推し進めた方が効率が良いと思うのは、私だけでしょうか。そこで1つの一例として、会社の「健康診断」ツールでもある「ホワイト企業認定」を紹介したいと思います。

※目先のやりたいことを専念するあまりに、足元がすくわれることはよくあることです。ですので、体系立ったものの良し悪しが問題であって、体系的に確認できることはメリットになってもデメリットはないと思います。

「ホワイト企業認定」とは

まずご紹介しようと思っている「ホワイト企業認定」について説明する前に、「ホワイト企業」について言及したいと思います。

「ホワイト企業」とは

「ホワイト企業」について、以前に考察したものが下記の投稿記事です。是非ご覧下さい。

「ホワイト企業」とは何か?「ホワイト企業」に対する「第三者認証制度」の活用意義は?

この投稿記事で考察した結果として、『「ホワイト企業」とは、①「法令遵守」は当然のこととして、②「企業価値」を大事に、育んでいく企業』のことです。

「企業価値」とは

そして、「企業価値」とは何でしょうか?

ここでは「ホワイト企業認定」基準を引用して説明したいと思います。

「ホワイト企業」では「7つの基準」を設けています。

つまり、この「7つの基準」に対する態度が、「企業価値」と言って良いと思います。

「価値」とは、一般的には良い意味で使われることが多いでしょうが、「反価値」、つまり「価値」がない、「価値」が低いということも有り得ます。

ですから、この会社はこの分野は優れている(「価値」がある)けど、この部分は問題を抱えている(「価値」が低い)という表現になるのかなと思います。

※余談ながら、「態度」の言葉の意味的には、「7つの基準について考えたりしたことが、言動・表現・社内外施策などに現れたもの」、つまり、傍目から認識されるもの、という意味合いなので、影で努力して改善に向かっていることを発信していないと、態度としては認識されない可能性はあります。

「7つの基準」とは

「ホワイト企業認定」の「7つの基準」は下記の通りです。

1)ビジネスモデル/生産性

2)ワーク・ライフバランス

3)健康経営

4)人材育成/働きがい

5)ダイバーシティ&インクルージョン

6)リスクマネジメント

7)労働法順守

「7つの基準」の概要

1,「ビジネスモデル/生産性」とは

自社で行うビジネスが、高い安全性・安定性を有し長期永続が可能である。
また、生産性向上の施策を積極的に行いビジネスをさらに推進させている。

引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

「ビジネス」と「事業」の違い

①「ビジネス」とは、「仕事、職業。また、事業、商売」のこと

②「事業」とは、「生産・営利などの一定目的の下、継続的に、組織・会社などを経営する仕事」のこと。

「ビジネス」の方が、「事業」よりも広い意味合いがあるようなので、ここでいう「ビジネス」とは、「事業」と同義と捉えて良さそうですね。

「ビジネス(事業)」とは

事業とは、市場において、知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。

事業の目的は、顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを供給することである。

そして、完全独占の場合を除き、知識だけが、製品に対し、事業の成功と存続の究極の基盤たるリーダーシップの地位を与えてくれる。(創造する経営者 P・F・ドラッカー)

引用元:事業とは、市場において、知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。

『自社のビジネス(事業)を、どのように定義し、どのような知識に基づいて、「イノベーション」と「マーケティング」を継続的に実施しているか』と言い換えることができるかもしれません。

「生産性」を高くするには

「生産性」を高くするには、下記の二通りがあります。

①「物理的な設備等の導入」及び「作業プロセスの改善」

②「人財育成」

「人財育成」については、下記4,「人材育成/働きがい」に譲るので、この1、「ビジネスモデル/生産性」では①「物理的な設備等の導入」及び「作業プロセスの改善」が中心になると考えて良いのではないでしょうか。

「企業価値」の土台となるもの

その「企業」に素晴らしい考えや行動があったとしても、「ビジネス(事業)」が存続しなければ意味がありません。その意味では、この1、「ビジネスモデル/生産性」が土台となって、残り6つの基準でより「企業価値」を高める関係性にあると言えます。

2,「ワーク・ライフバランス」とは

全ての従業員のワーク・ライフバランスの実現に向けて就業場所や時間、ライフステージにとらわれないような柔軟な勤務形態を導入することで、キャリア実現を支援している。

引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

「ワーク・ライフバランス」を実現できる前提条件とは

ワーク・ライフバランス」を実現できる為には、薄利で多動しなければいけないビジネスモデルでは到底難しいと考えます。その為、「ワーク・ライフバランス」を実現する為には上記1「ビジネスモデル/生産性」が前提条件ではないかと考えています。

最近、「賃金が上がらない」をテーマにしている記事が多数見かけますが、「2025年の崖」で問題だと言っているのは、既存の事業の仕方、仕組が古いので生産性が低くなっている、ってことだと思うんです。だから賃金を上げたくても上げれない。

このことから解る通り、「キャリア実現」にしても、生産性が低いと将来の「キャリアルート」を描くことも難しい。

だからこそ、「ワーク・ライフバランス」の前提条件は「生産性の高いビジネス」の実現、継続、改善にかかっていると思います。

3,「健康経営」とは

従業員の健康を重要な経営資源として捉えて、個人の健康増進を企業の業績向上に繋げるための施策を取り入れている。

引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

従業員を「人財」=「資産」と捉えて、常にメンテナンスを心掛ける。

物理的な機械器具のような資産よりも、人的資産は身体的なメンテナンスのみならず、メンタル面のでメンテナンスもより重要になって来ました。

「健康経営」も上記の「ワーク・ライフバランス」」と同様に、上記1「ビジネスモデル/生産性」が前提条件であることは言うに及ばないと思います。

4,「人材育成/働きがい」とは

働く従業員と企業の関係を対等ととらえ、お互いが同じ方向に向かって成長するための取り組みを行い組織力を強化している。引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

上記1「ビジネスモデル/生産性」の項で述べた通り、「生産性向上」を狙う施策の1つと共に、企業と従業員の双方が共有し得る「企業価値」の醸成をしていく。

 

5,「ダイバーシティ&インクルージョン」とは

全ての従業員がそれぞれの特色/個性/経験等を活かし、活躍できる会社を目指して多様な人材の活躍支援をおこなっている。引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

以前投稿した記事があるので是非ご参考にしてみて下さい。

「インクルージョン」をご存知ですか?導入のメリットとデメリットをお伝えします!?

 

6,「リスクマネジメント」とは

経営を行っていく上で障壁となるリスク及び、リスクが及ぼす影響について事前に対策し、危機発生の回避をするとともに、危機発生時の損失を極小化するための取り組みを行っている。引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

 

7,「労働法順守」とは

従業員が安心して安全に働くことができ企業活動を円滑に行うために、労働に関する法律の内容を正しく理解し遵守している。引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

働く従業員を守る意味で、「「ホワイト企業」が「ホワイト企業」と言われる所以がこの「労働法遵守」です。

会社経営が成り立たないから、「労働法遵守」を少し目をつむって貰いたい、という考えは経営者にはありがちです。ですが従業員側からすると、「労働法遵守」ができない企業は社会に存在して良いのか、というのも正論です。

最低賃金は、毎年上がって行きます。そのことを踏まえると、毎年「生産性向上」していないと「労働法遵守」もままならなくなります。場合によっては、全従業員を解雇して、事業主一人で事業を行うケースもあるかもしれません。そうなると、「ワーク・ライフバランス」は崩れてしまいます。

この「労働法遵守」も、1,「ビジネス/生産性」が前提になることはご理解頂けるのではないでしょうか。

 

以上が「7つの基準」の概要となります。

まとめ

「ホワイト企業認定」のような「第三者認証制度」の基準を通して自社を見ることは、言われたらそれも大事だと認識できることでも、普段「企業価値」と捉えていないことも「認定基準」にある為、審査を受ける度に思い出させてくれます。

より良い「企業価値」を築くためにも、企業の「健康診断」として、年に1回受けられることをお勧め致します。

ご興味がある方は是非お問合せ下さい。

 

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