そもそもが状況の応じた「奇策」を実行することが前提!?それでは「正攻法」に価値があるのか??

この文を読むと、「正攻法」自体にそれほど価値がないように感じてしまいます。

そのことを少し考えてみたいと思う。



「正攻法」で敵主力と戦う

この「正攻法」を、私達のビジネスに置き換えると、「(一般的に考えられる)その業種での仕事の仕方、事業の展開の仕方、売上のあげ方」を指すと考えて良いのではないでしょうか。

ですので、例えば「インターネットで見込み客を集客をし、契約締結をしていくモデル」であれば、「インターネット」で集客することが主戦場となる。

よって、①ホームページで集客していくことは当然とし、リスティング広告やSNSの活用等をもって、見込み客の集客をより拡大すること。

②見込み客との契約締結する%をあげていくことが、大雑把な勝負どころになるはずです。

「奇策」を意識して戦う

逆に、「主戦場」に相手を釘付けしながら、「奇策」を用いて、相手が逆転が出来ない状況を作り出していく。

インターネットではなく、リアルな人のつながり、業種ならでのつながり、国の制度的なつながりを利用するなど、事業展開をしていく。

全く別の方向から、同じ業種に拡大する施策を展開していく。

場合によっては、そもそも「正攻法」で争っている市場自体が虚偽とする場合も、この節に含まされると思う。

「虚偽」の例として、「正攻法」の主戦場だと思っていたものが、実は「プロダクトフロー」上の1つのステップでしかない場合。また、「三点攻略法」の1つの地点でしかなかった場合などがあげられます。

相手を小さく推測していると、実は相手は大きなことを影で実行していたことが解ったとしても、それに対して自社は急に対応などできるものではありません。そうなると、大きな力の差が開くことになる。

例として、現在日本政府は、精神疾患に関わる病床を2040年までに3分の1にする予定です。その減った分の受け皿に「福祉」を考えています(これは世界的な動きでもある)。(業界をそのような方向に誘引する)政策を利用した競合企業が、別の側面から「見込み客」の囲い込みを仕掛けてくることが想定されます。これも自社の業界の情報のみを見ているだけでは、将来がない例の1つです。

まとめ

状況に応じた適切な「奇策」を実行できることは、とても重要なことです。

ですが、忘れてはいけないのは、「奇策」が「奇策」でたり得るのは「正攻法」で相手に負けないから、ということは忘れてはいけない。

もし「正攻法」で力負けするようなことがあれば、いくら「奇策」の手を打ったとしても、「奇策」が完遂する前に敗北してしまう可能性もあるのだから。