皆さんは、【障がい者就労移行支援事業】をご存知でしょうか。
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【障がい者就労移行支援事業】とは
一般企業への就労を目指す方に対して、働くための知識や能力を身に着ける為の職業訓練を行ったり、就職活動のサポートを行う福祉サービスです。また、本人の状況を職場に、本人に代わって説明をしたり等、本人と勤め先の間に入って、就職した後の職場定着のサポートを行っています。
①就労継続支援A型とは異なり、雇用契約を締結をしませんが、A型と同様の年齢制限があります。また、就労移行支援は、一般企業への就職希望者が対象者となります。
②就労継続支援A型とB型と異なり、利用期間は2年(延長あり)と定められています。
そのような【障がい者就労移行支援事業所】の一つである『マイ・スタイル』の森崎さんに先日お話しをお伺いする機会を頂きました。(※会社HPでスタッフ紹介欄が無かったので苗字のみの表示とさせて頂きます。)
この森崎さんにお会いすると、凄く責任感を持たれて仕事をしているなって、しみじみを感じさせられていたので、色々と質問をしてみたいと思っていました。
ご対応頂きまして大変にありがとうございます。
「もっと情報共有したいよね!?」
私の個人的なイメージとして、「障がい者就労移行支援事業」って難しい、と思っていました。
例えば、人間関係で病気になった方だと、当然就職した先での人間関係の合う合わない等も繊細な感じがしますし、就職後のフォローや、就職に向けての訓練もスムーズにいかないこともあるでだろうなって。そして、何よりも日々の気持ち等の変化を、働く職員同士の情報共有が凄く大切だけど、共通の認識で共有し合うことってそもそも難しいと思うんです。
この情報共有が、利用者さんに対する温度差によって、ムラが発生する可能性があって、そのことによって本当は事業所が行いたいサービスと結果としてかけ離れてしまうこともあり得る、そのような業種との認識でした。
ですので、そのことを森崎さんに質問をぶつけてみました。
森)スタッフ同士の、利用者さんに対する情報共有はまめにやっています。やり方としても、時間が有る限り話をするんですが、それ以外に、パソコン上で情報の交換、今日あったこととか、出来事などをまめに書いている。
米)クラウド上で?
森)書面上にも書くんですけど、皆とクラウドでも共有できるようにしています。スタッフで休みの人がいたとしても、(情報を見たらサインをすることいなっているので)誰が情報を確認していないか解るので、もし確認していないスタッフが居たら私の方で声をかけます。
米)凄い仕組みですね。そのような仕組みは業界的にあるんでしょうか。それとも作られたんですか?
森)そういう仕組みを作りました。もっと共有したいよねと、何が一番いいのかというところで。
米)もともと社内にあったものを改善されて、徐々に今の形になったということでしょうか。
森)もっと情報共有をしたいねって。何をどうしようかと話し合ったときに、一番しっくりするやり方で、徐々に改善されて来た。
米)マイスタイルさんは、この業界に入られてどのくらい経つのですか?
森)この業界に入って2年半ですかね。
米)(利用者さんの)情報共有が生命線なんですね。
森)なりますね。
米)そうですよね。形があるものではないし、日々変わっていくから。
森)日々変わっていきますよね。
米)そういうところに意識がある方ではないと、この業種には向かないかもしれませんね。
森)そうですね。志というか、ただ働くだけではもたいないと思います。また、そうでないと一緒に働くスタッフ同士の関係性も崩れてくると思います。同じ思い、情熱というか。
米)一人の利用者さんの情報についても、「何で教えてくれなかったの?」「だってこれは重要だとは思わなかったから」では済まされないから。
森)皆で情報共有すると、何が一番良いのかというのが出て来るので、今後も情報共有して話合いをしていきたいと思っています。
本当であれば、内勤は内勤だけ、外勤は外勤だけの方が楽でしょうが、情報共有・認識共有をする為にも、内勤だけでなく、外勤も職員の方々はオールマイティに勤務をされているとのこと。
確かに利用者さんと普段関わっていないと、就職先を開拓する際に、例えば「この方は〇〇のような癖があるけど、〇〇ができる強みがあるので、こような職場で強く力が発揮できると思います」みたいな利用者さんの癖や強み・弱み等の情報を伝えられないとトラブルになりかねませんよね。
就労定着支援から生まれた笑顔
マイ・スタイルさんでは、就職した後の『就労定着支援』も行っています。そして、たまに『就労定着支援』のみを行う場合があるそうです。
今まで利用者さんとしての人間としてのつながりも無い中で、就職した後のフォローのみをする訳ですから、就職先と御本人との間に入って大変にご苦心が想像できるお仕事だと思います。
一つの事例をご紹介頂きました。
お付き合いのある相談員さんからのご紹介で、とあるスーパーで勤務している人が「精神的なご病気」を抱えているけど、職場での理解が得られず困っているので定着支援に入ってくれないかという案件でした。
勤務先のスーパーでは「定着支援はマイ・スタイルさんの仕事ですから」とご自分達は関係ないとのスタンスをとられていたようです。そこで、スーパーの本社にご相談をして、今までの勤務先であった店舗では忙し過ぎて、御病気の方への配慮がなかなかできない為、配慮ができる店舗への配置転換をすることができた上に、新しい勤務先にも病気への理解を得ることができ、サポートしてくれる職員もついてくれることになったそうです。
その他にも色々とご相談したり、やり取りはあったでしょうが、今では「笑顔で働いています」とのこと。
そのような『笑顔』を作っていくのが、この『障がい者就労移行支援』であったり、『就労定着支援』だったりするんですね。
上記の内容をお伺いしながら、とても『人間力』が問われる業種だなって、改めて思いました。
それこそ、まさに『マイ・スタイル』ですね。
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