本日は、本のご紹介です。
その本は「ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則」(ジェームズ・C・コリンズ著 日経BP社)です!
目次
1、まずはその内の一つがこれです。
『「人材こそがもっとも重要な資産だ」という格言は間違っていた。
人材が最重要の資産なのではない。
適切な人材こそがもっとも重要な資産なのだ。』
(ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則 第1章時代を超えた成功の法則)
会社に在籍している全ての人が「人財」ではない。
適切な人材であってこそ「人財」なのだ!
だからこそ、在籍している人が、適切な人材になるよう適正配置をする必要がある。
(人事で組織自体をおかしくしてしまうことが多いのだから尚更。)
ふむふむ
その通りだよね。
どんな人材も、その人の能力を発揮できる部署へ配置しなかったら勿体ないもんね。
でも考えて欲しい。
『誰かをしっかりと管理する必要があると感じる』 ことはないだろうか?
私の場合、外勤すべきところ、そのスタッフの為に事務所へ居ないといけない状況はまさにこのことだと思う。
『悪いことに、その人に時間とエネルギーを費やしている分、指導や共同作業で適切な人たちとの関係を強めていくことができなくなる。(中略)
不適切な人物が職にしがみついているのを許していては、周囲の適切な人たちに対して不当な行動をとることになる。
不適切な人物がしっかりした仕事をしないので、適切な人たちが尻拭いや穴埋めをするしかなくなるからだ。
(中略)
坐っている席が悪いだけなのか、それともバスから降ろすべきなのかを確認できるようになるまでに時間がかかる場合がある。』
ただ適正配置をしましょうでは済まないのが実際の話しだ。
自分にあったポジションで仕事をしたいあまりに上司の人の使い方に対して批判する人がいる。
自分に合わないポジションだからモチベーションが上がらないというのだ。
誰もが自分に合った仕事をやることで、自分を輝かせたいと思うのは当たり前。
その気持ちも解るが、自分の今置かれた役割を充分に果たしているか、今一度振り返ってみてはどうだろう?
小さい組織であれば、ポジションの数はそもそも限られている。
その限られたポジションの中でいかに組織に貢献していくか?
自分が組織に対して役割を果たし切らないで、他人を攻めるのは無責任でなり、単なる我儘でしかないと思う。
「組織」と「個人」を、どちらを優先させますか?ってことだろうが、それはバランスなのでは?と思う。
個人を優先することで組織が成り立たないのであれば、組織を優先すべきだと単純に考えてしまうが・・・・
2、これまた私の中にずどーんと滅茶苦茶落ちて着た言葉があります!
これは凄いです!
最近、そのことにやっと気づいたのですが、何て適切な言葉なのかと歓心させられました。
(ビジョナリー・カンパニー②飛躍の法則 第3章だれをバスに乗せるか)
私はスタッフへ「仕事への心構えが問題なんだ!」と言っていましたが、まさにこのことなのです。
私ども社会保険労務士事務所は、上記の言葉を参考に表現し直すと
『米田社会保険労務士事務所の事業は、一般事務員に書類作成の仕方を教えることはできても、社労士の職人観をもたない人たちに、この職人観を教えることはできないとの見方に基づいて構築されている。』
となる。
社労士の仕事は、「一般事務員」の延長線上にあると思っている人が多いのでは?
社労士の仕事は「職人の世界」です。
失礼な言い方かもしれませんが、一般事務員に職人観を持たせることはできない!
それは社会保険労務士の資格が有るとか、無いとかは一切関係ありません。
なので、今まで一般事務員としか働いたことがない人へこの「職人観」を教えることができない。
仕事を切り上げたら、全てプライベート時間だから仕事のことを一切考えないというのであれば、根っからの一般事務員さんなのだからあまり背伸びをしないでただの補助者として勤めあげることをお勧めします。
資格があることは価値の一つですが、実際に業務を行なうようになると、本当の価値をつけるのは、資格を取得した後のその人自身の頑張り以外以上のものはない。
仕事ができないくせに、伊達に資格があることで鼻息が荒くなるようでは、周りの人たちに迷惑なだけかもしれません・・・・・
一般事務員が上だとか下だとか言っているのではなく、自分らしい仕事をしないと周りも自分もつらくなるってことです。
それでも折角取得した資格だから社労士として働きたいってことは、もしかして今の職業観を全て捨て去って、或る意味「生き方」自体変えるってことになるかもしれません?
だいたいこんなことを書いてもどういう意味かなんて理解できる人はそうそう居ないと思う。
そもそも今までの行き方を変えることを喜んで受け入れる人自体が珍しく、かなりの少数派。
それでも変えたいと思っても、ほとんど変えれない。
不可能に近いのかも?
それでも変えたいと思う人のみが変えられる!のだと、個人的に思います。
このことを考えて組織を作る上で気をつけないといけないのは、一般事務員の職業観しか持っていない人へ、社労士の職人観で物事を伝えようとしてもちゃんと伝わらないってこと。
社労士の職人観ではなく、一般事務員の職業観の言葉に変換して伝えないといけない。
(見ている視点が違うから、同じ日本語であったとしても、極端な話、外国語だと思っってコミュニケーションをしないといけない。)
なので、そのことを大前提で人を採用すべきだし、組織を構築すべきだと思います。
これがまた難しい。
でも諦めたら最初から妥協すべきだったことになる。
そんなの私は嫌です。
最近、とある社長とこの辺の話で大いに盛り上がりました。
悩みが尽きないものです。
企業というバスに誤って乗車してしまった人を速やかに降りて貰って、いかに効率よく適切な人と一緒に目的地へ行くことができるか?
誤って乗車してしまった人をさっさと降りて貰うと言うと、随分酷いように聞こえるかもしれない。
冷酷と厳格は違う。
会社は厳格に運営されるべきものです。
会社とその人のことを考えればそれが一番良い選択なのでは?
会社にとっても、不適切な人がいれば管理する時間や手間が余計に取られ、思い切った経営上の前進ができない。
人に滅多らやたら相談して来る人は、他人の時間をいかに無駄にしているか?なんて考えたことがない自分勝手な人が多い。
自分勝手な仕事の仕方は、自分勝手な生き方の現われです。
自分勝手な人間の仕事は、自己満足で終わる仕事が多い。
視野が狭いから、そのことを自分では全く気付かない。
お客様に喜んで貰うサービス提供は一時的に出来たとしても、継続していくことは絶対に出来ない。
自分勝手な振る舞いでお客様へ迷惑をかけてしまう前に辞めて貰った方がいい。
片や働いている人にとっても、自分に合っていないポジションで仕事をすることでストレスを抱えるだろうし、自分の性でもあるだろうに他人から期待されない中で仕事をしていても楽しくないと思う。
そんなことなら自分の力を発揮できる環境を新しく探した方がいいのでは?
何はともあれ、人はそれぞれ自分らしく楽しく仕事すべきだと思います。
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