多くの中小企業が業務改善の必要性を感じながらも実行に移せないのは、目の前の仕事を消化するのに精一杯だからだとよく言われますが、そうではありません。
今回はこの点に焦点を当て、何が問題なのかを解説します。
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問題意識が希薄
「どの商品に在庫があるのか」「どの書類があるのか」と聞かれると、たいていは言葉に詰まってしまいます。できない本当の理由を考えないのです。
それは「自分の仕事は既存のプロセスでなんとなくできている」という安心感があるからかもしれません。簡単に言えば、現状に満足しているということです。
今の仕事に本当に問題があれば、すぐに変えるべきなのに、そうならないのは過去の成功体験にしがみついていたり、問題を外部環境のせいにしていたりして、「悪い仕事」に本気で気づいていないからだと思います。
コスト意識が希薄
“あの仕事はいいけど、この仕事はダメだからやりたくない “というコスト意識があります。
しかし、悪いと言われている大変な仕事でも利益が出るなら、良い仕事でももっと利益が出るのではないかという考えはありません。
これは現状を変えるつもりがないからでしょう。当たり前のことであっても、自分の指示や態度が結果的にコストになることを常に意識していなければできません。トヨタのカイゼンでは、まず「無駄に歩いている」と指摘されます。この意識がなければ、カイゼンはできません。
経営者に問題あり
現場をほとんど見ていない経営者にこの傾向が見られます。
困ったことに、このような経営者の多くは、過去の成功体験に固執し、既得権を維持するために改善を妨害する傾向があります。
これは、自分の存在に対する危機感がなく、会社の存続が危ぶまれていることに気づかない場合に起こります。1つの部門だけで業務改善が始まったとしても、このままではダメです。
改善の緊急性を全社的に共有する覚悟が経営者には求められます。
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