大好評により「生命保険信託」の事例を紹介したいと思います。
目次
家庭的な背景
今回の事例は、55歳ご主人と52歳の奥様のご夫婦、長男、「発達障害」のある次男(25歳)のご家族です。
ご両親は、親なきあと障がいのある次男の将来が心配でした。
1)次男に生活費をいくら残せばいいのか
2)次男自身で金銭管理をしていけるのか
長男は、次男との仲も良く頼りとなりますが、最近結婚をしており、ご家族と別に暮らしています。
長男は、結婚するまでは弟の世話をすることに積極的に参加してくれていました。ですが、ご両親としては、結婚後は長男には自分の家庭を中心に考えて欲しいので、今までのように弟の世話をやいてくれたり、更に経済的な援助もかけさせたくもありません。
ご両親の思いとしては発達障害があっても自立をして欲しいとの思いです。
次男は、現在は就労継続支援 B 型事業所への通所を続けています。
問題点は?
ご両親に将来への備えについてお話を色々とお伺いさせて頂きました。
1,次男は、「障害年金」の障害等級3級の年額586,300円(月額48,858円)を受給中。
2,「障害年金」月額48,8 58円と「事業所からの収入」で生活していくことは可能な範囲。
3,ご両親と生活している間は「障害年金」は使わずに預金をする。
当初、ご心配していた「次男に生活費をいくら残せばいいのか」は解決したようです。
いくらお金を準備するか
本当に「いくら残せばいいのか」という問題が解決しているのか、改め為検討をしてみました。
1,住む場所
住む場所は、現在持ち家に住んでおりローンの返済終わっているので、この持ち家に次男が住み続けることができます。
ただ将来的に必要になる「家の修繕費」も用意したいところです。
平均築年数35.8年で、修繕費は平均して総額約600万円(2016年 不動産情報サービスのアットホーム)もあれば大丈夫のようです。
2,治療費(緊急予備資金も含む)
次男の継続的にかかる治療費を含め緊急予備資金などもプラスで考えておきたいところです。
こちらは月5万円ほどと想定します。
3,必要な生活費
概算で必要な次男の生活費は、(必要最低限の生活費 月5万円+予備費 月5万円)×12ヶ月×55年(次男の残り寿命)=6,600万+家の修繕費600万円の7200万という概算になります。
※男性の平均寿命80歳、またご両親に今何かあっても良いように、との思いから次男の残り寿命で計算をしています。
解決策として
これはかなり大きな金額です。
このような金額を作る作り出す手段の1つして「生命保険」を活用することを検討するのは一般的かと思います。
概算で算出した7,200万円を、将来的に次男に必ず渡せるように保障額の生命保険に加入する訳です。
生命保険の掛けた
契約形態は、契約者・被保険者がご主人、死亡保険保険金受取人は次男とします。
そして、この生命保険契約に対して、「生命保険信託」を設定し、毎月10万円の分割交付で指図権者・残余財産の帰属権利者を長男に設定しました。
この設定で、一度に大きなお金を渡して散財してしまうことなどのリスクを防ぐことが出来ます。
「生命保険信託」のメリット
また、今回ご加入の生命保険は、積立型お金が貯まる保険です。
もしもご両親が長く生きた場合(例えば、ご主人90歳・奥様87歳までご存命の場合には、その時次男は60歳)には、使い方の選択肢があります。
この時には、次男にお金を残すよりも、ご両親と次男が共に生きていくお金が必要となるかもしれません。
この場合には生命保険を一部解約や契約者貸付などをすることで保険にたまったお金を使うことができます。
このように様々な使い方の選択肢があるのも「生命保険信託」のメリットと言えます。
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