自国の軍事戦略をどうであるべきかは常に考えて議論を重ねることは絶対に必要不可欠!!

戦争・軍事戦略は、国家にとって最も重大な現実問題である。(他国から攻められて)国民の生死を左右し、国家の存亡を決定づけるものであるため、全てこの軍事戦略の有り無し、その軍事戦略自体の巧拙(巧拙:巧みなこと、稚拙なこと)であるかにかかっているのだ。好むと好まざるにかかわらず、他国の軍事戦略を理解することは必要であり、さらに、戦争が必ずしも正しい選択とは限らないことを認識した上で、自国の軍事戦略について深く考え、議論を重ねていくことが常に欠かせないのです。』(孫子の兵法 計篇より)

「孫子の兵法」読書会

読書会を開催した際に参加者の感想を紹介します。

参加者Aの感想

1,競合企業の戦略を直接的にも間接的にも知る機会はほとんどないかと思います。であるならば、他業種の動向から類推して判断していく以外ないのではないだろうか。

2,自社の「強み」、「狙うターゲット層」等が具体的である程具体的な行動を取る際に絞り込みがしやすい。 コンビニでは雨の日などによって売れる仕入れを変更しているのは一般的に知られていますが、これを飲食店でも実際にやっている店舗もある。 このことに限らず、他業種では一般的にやっている動きでも、自分の属する業界では今までやっていなかったとしても、今後はどうかは解らない。

このような動きはどのような業界においても起こり得ること。今後の会社経営についてもよくよく考えていかないといけないと思いました。

参加者Bの感想

参加者Aの発言は非常に重要な観点を含んでいます。他業種からの学びを取り入れることで、新たな戦略のヒントが得られる可能性があります。例えば、飲食業界における天候による商品の仕入れ調整は、他の業界でも応用可能です。マーケティングにおいても、競合分析だけでなく、異業種からのトレンドや成功事例を取り入れることが、新たな市場開拓に繋がるでしょう。

具体的な行動としては、業界を超えた情報収集を強化し、自社の強みを再評価することが重要です。例えば、定期的に異業種のトレンド分析を行い、それを自社戦略にどう活かすかをチームで議論する機会を設けると良いでしょう。

参加者Cの感想

参加者Bの意見に賛同します。異業種からのインスピレーションは、特に新しい技術やプロセスを導入する際に有効です。AIを活用することで、より広範囲かつ効率的に他業種のデータを収集・分析することが可能になります。例えば、生成AIを使って他業種の成功事例やトレンドを自動でレポート化し、それを基に新しい戦略を立案することが考えられます。

具体的な行動としては、AIツールを活用して定期的に他業種のデータを分析し、その結果をマーケティングやプロダクト開発に役立てることが挙げられます。これにより、常に最新の情報を基にした戦略を策定することが可能となります。

まとめ

他業種からの学びとそのデータを活用した戦略立案が、現代ビジネスで孫子の兵法を活かす重要なポイントとなりそうです。次の議題として、どのような異業種の事例が特に有用か、具体的な例を挙げて議論を深めていきましょう。

教養を深める

1,一般的な競合分析の方法について

競合分析」は、自社と同じ市場で活動する競合他社を調査し、その強みや弱みを評価するプロセスです。この分析を通じて、自社の市場における立ち位置を明確にし、競争優位性を高めるための戦略を策定することができます。 以下に、一般的な競合分析の方法をステップごとに解説します。

競合分析のステップ

1,競合他社の特定

まず、自社と同じ市場で活動する直接および間接の競合他社をリストアップをします。直接競合は、同じ製品やサービスを提供する企業であり、間接競合は異なる製品やサービスで同じ顧客ニーズを満たす企業です。

2,情報収集

競合他社の情報を収集します。これには、企業の概要、製品やサービス、価格設定、マーケティング戦略、顧客ターゲットなどが含まれます。情報は、企業のウェブサイト、業界レポート、ニュース記事、ソーシャルメディアなどから取得できます。

3,フレームワークの活用

競合分析を体系的に進めるために、3C分析(Customer, Competitor, Company)、SWOT分析(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)、4P分析(Product, Price, Place, Promotion)などのフレームワークを活用します。これにより、競合他社の強みや弱み、自社の改善点を明確にできます。

4,データの分析

収集したデータを分析し、競合他社のビジネス戦略や市場でのポジショニングを評価します。これにより、自社がどのように競争力を高めることができるかを考察します。

5,報告書の作成

分析結果をもとに競合分析レポートを作成します。このレポートには、競合他社の強みと弱み、自社の立ち位置、改善すべき点、今後の戦略などが含まれます。

6,戦略の策定と実行

レポートを基に、自社のマーケティング戦略や製品戦略を見直し、必要な改善策を実行します。定期的に競合分析を行い、市場の変化に対応することが重要です。

競合分析は、ビジネス戦略の重要な一部であり、定期的に実施することで市場での競争力を維持・向上させることができます。

日本国内における特質すべき今現在のトレンドは何であろう?(令和6年8月21日現在)

日本国内における現在のトレンドは、さまざまな分野で多様な動きが見られます。以下にいくつかの注目すべきトレンドを紹介します。

経済と技術

経済停滞と人材不足

日本は経済成長が停滞しており、特に人材不足が深刻化しています。技能実習生や海外の高度人材の減少が進んでおり、特に介護や運送などの分野での人手不足が課題となっています。

ITとテクノロジーの進化

IT業界やドローン業界は、日本国内で成長が期待されている分野です。これらの技術は物流業界やEC業界の業績向上にも寄与しており、今後も発展が見込まれています。

社会と文化

ウェルビーイングの重視

近年、日本では「モノ」から「心の豊かさ」への価値観のシフトが進んでおり、ウェルビーイングが注目されています。これは、働き方改革や社会的な支援の充実を目指す動きとも関連しています。

農業のスマート化

農業分野では、AIやドローンを活用したスマート農業が進展しています。これにより、担い手不足の解消や国内食料自給率の向上が期待されています。

環境と社会問題

環境問題と持続可能性

環境問題は引き続き重要な社会課題として取り組まれており、持続可能な開発目標(SDGs)に関連した取り組みが進められています。

SNSとデジタルコミュニケーション

SNSの利用動向も変化しており、特にTikTokのようなショート動画プラットフォームが若者を中心に人気を集めています。これにより、マーケティングやコミュニケーションの手法にも影響が出ています。

これらのトレンドは、日本の社会や経済、文化における変化を反映しており、今後の動向にも注目が集まっています。

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