「適応障がい(ストレス性障がい)」を抱える従業員への対応ポイントとは?

■「適応障がい」とは?

適応障がいとは特定のストレスが原因で心身のバランスが崩れ、日常生活に支障が出た状態を言います。
適応障がいの特徴は「ストレス要因がはっきりしている」「過剰な反応が出ている」という点です。
適応障がいでは以下の症状があらわれます。

・精神症状:不安・憂鬱さ・怒り・焦り・思考の鈍麻・判断力の低下
・身体症状:発汗・動悸・めまい・ふるえ・食欲低下・頭痛

これらの症状により、日常生活や仕事が困難になります。
具体的には「遅刻が増える」「無断欠勤」「電話やメールの返事が遅くなる」「過度の飲酒」「暴飲暴食」「危険運転」などです。

 

■「適応障がい」と「うつ病」の違いはストレス要因から離れると症状が改善すること

適応障がいの精神症状はうつ病とよく似ているので、混同してしまうことがあります。
しかし、適応障がいは「原因となるストレスを取り除けば症状が良くなる」という点でうつ病と異なるのです。
うつ病の症状である抑うつ気分は、問題となった出来事から離れても気分が晴れません。
ストレス要因を除去すれば良くなるのが適応障がい、時間がたっても沈んだ気分が続くのがうつ病です。
適応障がいとうつ病の違いは、症状のあらわれ方にもあります。
適応障がいによるうつ症状はストレス要因のすぐあと(おおむね3ヶ月以内)にあらわれます。
対して、うつ病による抑うつ気分はストレスのかかる期間が長く続いたあとにあらわれるのです。
適応障がいは原因となった出来事が解決し、ストレスが減ることで症状の改善が見込まれます。

 

■「適応障がい」を抱える従業員への配慮 3つのポイント

適応障がいを抱える従業員への対応は以下の3点を理解することで、本人や周囲の負担軽減につながります。

・職場環境は適正か確認する
・本人の感じ方や考え方に配慮する
・ストレスにさらされる期間を短くする

以下に詳しく説明します。

1.職場環境は適正か確認する

職場環境という外的要因に課題がある場合、環境を調整することで症状が改善します。
たとえば、ミスを叱責する上司に強いストレスを感じる場合。
指導する上司の対応を変えてもらうか、本人の配属先を変えることでストレス要因を取り除くことができます。

2.本人の感じ方や考え方に配慮する

本人の感じ方や考え方など内部要因に課題がある場合、適切にサポートすることで症状が改善します。
たとえば、業務をいくつも担当している従業員が負荷の重さに耐えかねてストレスを感じている場合。
業務を見直し、担当者を割り振ることでストレスを軽減できます。

3. ストレスにさらされる期間を短くする

ストレスを受けた期間が長引くほど症状は悪化します。
たとえば、適応障がいと診断された従業員をとりあえず休職させる方法では根本的な解決にはなりません。
休職した当初は職場から離れたことで症状が軽減します。
しかし次第に復職を考え、再びストレス要因と接触しなければならないと意識して症状が悪化します。
休職によって孤立し周囲のサポートも受けにくくなるため、適応障がいの特性に合わせた対応とは言い難いのです。
本人がストレスにさらされる時間をできるだけ短く、ストレスそのものをなくせるよう働きかけましょう。

 

■「適応障がい」を抱える従業員への対応は早期にストレス要因を取り除く

適応障がいを抱える従業員は精神的な弱点を持ち、そこへサポート不足が加わることで症状が悪化します。
既存のシステムではサポートが難しい場合、職場や部署全体で対応を変える働きかけが必要です。
ストレス状況を回避するために「本人を休職させる」「一時的に手厚くサポートする」やり方では問題解決に至りません。
外的要因・内部要因を調査し、できるだけ早くストレス要因を取り除くことが職場への定着につながります。

 

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