外傷によっても「聴力障害」は有り得る!?そのようなとき障害年金は利用できる!?

「外傷による難聴」とは

外傷とはケガ全般のことを示しますが、一般的に聴力の低下を引き起こすものを「音響外傷」と呼びます。

概要

音響外傷・急性音響性難聴とは、ロックコンサートやヘッドフォンを介した音楽鑑賞などにおいて、非常に大きな音を聴くことで引き起こされる聴力障害を指します。

発症すると、耳鳴りや耳の聞こえが低下します。一度発症すると完全に治療することが難しい場合もあるため、音を聴く際には適度に休憩をとるなど予防策を講じることが大切です。

原因

音響外傷・急性音響性難聴は、音の大きさと暴露される時間によって発症します。具体的には、下記のような状況が考えられます。

ロックコンサートで大きな音の曲を数時間聞く

ヘッドフォンを使用して大音量で音楽を長時間聞く

耳の保護をしない状態でピストルの発砲音を繰り返し聞く

大音量の爆発音を何度も聞く

音は空気の振動によって、外耳道から鼓膜を介して中耳へと伝わります。中耳にある骨が振動すると内耳へと情報が伝わり、内耳の中にある液体が振動を受けます。この振動を「有毛細胞」と呼ばれる細胞が感知することで、脳へと音の情報が伝わります。

音響外傷・急性音響性難聴では、大音量により有毛細胞が障害を受けることで発症する難聴です。

症状

大きな音に暴露されることをきっかけとして耳鳴り耳の聞こえの低下が起こります。

めまい耳痛を伴うこともありますが多くは一時的なことが多いです。このような症状は、片耳で起こることもあれば、両耳でおこることもあります。

軽度のものであれば音から離れることで症状が改善しますが、重篤な場合には耳鳴りや耳の聴こえの低下が永続化してしまうこともあります。

検査・診断

音響外傷・急性音響性難聴の診断には、大きな音に暴露されていたという情報が有益です。

検査としては、耳の聞こえが低下していることを確認するために、純音聴力検査が行われます。さまざまな振動数の音がどれくらい聞こえているかを調べる検査で、左右それぞれの耳で行われます。

音響外傷・急性音響性難聴では、高音領域の特に4000Hzの周波数の音が障害されるのが特徴です。

治療

神経の修復を助けるホルモン剤、ビタミン剤、循環改善剤などが用いられることがあります。

また、耳の神経は、疲れやストレスの影響を受けるため、心身の安静を保つことも必要です。規則正しい生活を送り、ストレスをため込まないことが大切です。

音響外傷・急性音響性難聴による難聴の症状が固定すると、症状を完全に回復させることが難しい場合もあります。

予防

音響外傷・急性音響性難聴を一度発症すると、完全に治療することが難しい場合があるため、音を聴く際には予防策を講じることが大切です。

イヤフォンで音楽を聴く際には音を大きくしすぎず、適度の休憩をとって、長時間大きな音を聴かないようにします。

また、コンサートなどにおいては、音が強いと感じるようであればその場から離れる、耳栓を使用する、などの対策を講じることが重要です。

引用元:medicalnote音響外傷・急性音響性難聴

耳のそばで爆発が起こったり、長い間大きな騒音下で従事することなどによって起こります。
労働災害にも関連するもので、たとえば工場などで耳栓の使用が義務づけられているのは、聴力への影響を防ぐためです。

騒音によって聴力が低下するだけではなく、高音が聞き取れなくなったり、耳鳴りがするなどの症状が現れることもあります。
また放置することでさらに聴力が低下してしまう場合もあります。

配慮が必要な症状など

聴力の低下がありますので、コミュニケーションを取る際にはある程度ゆっくりと適度な声の大きさで対応することが望ましいといえます。

個人によって異なりますが、声での対応が難しい場合にはメモやチャットなど文字を使ってコミュニケーションを取ることも考えられます。

また耳鳴りなどによって高音域の聞こえが極端に悪い方もいます。
電話の呼び出し音やアラーム、警告音などが聞き取れない可能性もあります。
その場合には音量を調節したり、音を変更するなどの配慮が考えられるでしょう。

仕事をする上で本人が気を付けておくこと

ご自身の耳の聞こえがどの程度であるかを把握し、他の方に求める声のボリュームをあらかじめ伝えておくことが大切だといえます。
あらかじめ伝えておくことによって、コミュニケーションにおけるトラブルを避けることにもつながります。
もしも声が極端に聞こえにくい場合に備えて、筆談など別の方法を準備しておくことも重要でしょう。

もしも特定の音域がストレスに感じる場合にはその旨を伝えておきましょう。
これは補聴器をお使いの場合も同じです。

なるべくストレスを軽減するためにも、職場における音の扱いに配慮してもらうことが大切です。

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聴力障害による障害認定基準

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