経営管理者は、事業に生命を与える力にあふれた存在である。彼らのリーダーシップなくしては生産のための資源は、単なる資源にとどまり、生産は行われない。
とくに自由経済体制においては、彼らの資質と仕事ぶりが、事業の成功、さらに事業の生存を決する。彼らの資質と仕事ぶりこそ、自由経済において、企業がもちうる唯一の意味ある優位性である。
マネジメントは、産業社会において際立ってリーダー的な地位にある存在である。
もはやわれわれは、資本と労働ではなく、マネジメントと労働について論ずるようになる。
(「現代の経営」P.F.ドラッカー)