デジタル化の推進はアナログ時代の旧態依然とした慣習を一掃するよい機会です。人間関係で構築される人事評価は、アナログ時代の悪しき慣習の代表例とも言えます。
とはいえ、人事評価の見える化はどうしたらいいのか、評価軸の立て方がわからないと考える担当者の人も多いのではないでしょうか。
記事内では業務の見える化を、KPIとKGIの2つの項目にて説明しています。業務の効率化をめざす場合にも、見える化は有効な手段です。評価制度の刷新を考えている担当者の人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
目次
デジタル化と業務の見える化の推進
見える化を端的に表現すると、「いつ・誰が・どこで・何をしているか」を可視化することということです。
アナログ時代では、仕事をしているのか良くわからない人が、上司にうまく取り入ってよい評価をもらう、ということが横行しました。
曖昧な評価査定は、デジタル化の導入とともに一新しなければいけません。業務の見える化は、公正な人事評価の第一歩です。
見える化の導入で得られる効果やメリットとは?
見える化導入で得られる主なメリットを2点紹介します。
仕事量と質を適正に配分できる
見える化を促進すると、全体の仕事量を把握でき、個々の進捗状況に合わせて仕事を再配分することができます。
業務の偏りすぎは生産性の低下を生み、従業員間での軋轢も生まれやすくなります。デジタルツールを活用した業務の見える化によって、あらゆるリスクの回避が可能となります。
非効率な工程を洗い出し合理化できる
見える化を推し進めると、二度手間になっている工程を発見し、作業の効率化をはかることも可能です。
個々のタスクを明らかにすると、本来やるべきことが明確になり、優先順位をつけることができるようになります。
見える化に取り組んで生産性を向上させると、顧客満足度が上がり、売上げアップも視野に入れることができるでしょう。ぜひとも取り掛かりたい評価軸の一つです。
見える化のカギをにぎるKPIとKGI
業務のデジタル化に伴い、業務の見える化は必須項目です。過程と成果を明らかにするKPIとKGIについて、詳細を紹介します。
KPIとは
KPIは重要業績評価指標とも呼ばれる、業務のパフォーマンスを監視し、測定するための指標です。
KPIの達成状況を確認することは、目標までの進捗を把握するのと同義で、過程を評価する際にも重要な指標となります。
営業を例にすると、売り上げという目標があり、目標に到達するまでのチェックポイントとして、商談数と受注率などが設けられます。
これらのKPIを追求することで売上や受注数を達成することができるのです。
KPIを明らかにして、定量的な測定を行うと個人だけでなく、チームの誰がみても進捗と成果を判断することができます。
KGIとは
KGIとは、目標のことを指します。先述の営業の内容では、売上や受注数がKGIです。事業やプロジェクトの最終的な目標を定量的に評価する物差しです。
KPIが達成されていないと、KGIを達成することはできません。
例えばWEBサイトの運用を例に取ると、新規獲得100件という大きな目標がある場合、まず今月末までに100万PV達成というKGIを設定します。
KGIに対して、3週目までに80万PV達成とした中間目標がKPIとなります。
まとめ
急速にデジタル化を推進するにつれて、アナログの方法を好む世代との分断が生まれ、社内で軋轢を生じる恐れがあります。
特に人事評価では、仕事の内容や成果があからさまに現れるため、より強い反発が出る可能性も考えられます。
しかし、業務のデジタル化は、業務効率化による顧客満足度の向上も見込むことができ、メリットがデメリットを凌ぐ状況です。
DX推進部門は、社内調整をうまく執り行い、会社をよい方向へ導くための理解を取り付けましょう。誰も取り残さないDX化が、目指すべき理想の姿です。
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