「ホワイト企業」とは何か?「ホワイト企業」に対する「第三者認証制度」の活用意義は?

世間には「ブラック企業」と「ホワイト企業」という二極化したような言葉があります。

「ブラック企業」では、従業員を酷使して、残業代も払ってくれない。「ブラック企業」には誰しもが勤めたくないという悪いイメージがあります。

でが「ホワイト企業」とは何でしょうか。

「ブラック企業」でない、他の全ての企業のことを指すのでしょうか?

「ブラック企業」でなければ「ホワイト企業」なのか

本当に「ブラック企業」でない企業の全てが「ホワイト企業」と呼んで良いのでしょうか。

もし仮にそれが正しかったとします。

そこでひねくれ者の私は、次の疑問が頭をもたげてしまう。

例えば、一国のみならず、環境問題等の視点から考える「地球価値」で行動を起こしている企業は多数あるのは事実です。

では、そのような「地球価値」から行動を起こしていない企業も「ホワイト企業」と呼んで良いのでしょうか。

環境問題を、自分の立場できることは無いかと社内で討議はしているけど、まだ行動を起こしていない企業。

討議すらしていなくても、何かやれることはやった方が良いのではないだろうか、と何となくでも考えている企業。

逆に、環境問題はそっちのけで、目先のことで行動している企業。

これら企業は、「ブラック企業」でなければ一律に「ホワイト企業」と本当に呼んで良いのだろうか。

「ホワイト企業」の定義を調べる

「ブラック企業」でなけれ、全て「ホワイト企業」、というのには何か無理があるように感じます。

そこで「ホワイト企業」の定義を改めて調べてみることにしました。

ホワイト企業(ホワイトきぎょう)は、就職活動を行うに際し、入社後に福利厚生が整っていたり離職率が低い、各種法令や社内規則を遵守しているとして入社することが好ましいとされている企業。

反意語にはブラック企業という言葉が存在しており、従業員への待遇が酷い企業という意味で使われている。

引用元:ウィキペディア ホワイト企業

「ホワイト企業」とは企業の在り方?

「ホワイト企業」とは、上記の引用文を解釈すると、ただ単純に法令が遵守しているだけではなく、従業員にとっても働き続けるに値する企業、それが「ホワイト企業」と言えるのではないでしょうか。

従業員が働くに値する企業とは?

そこで、先に引用したウィキペディアには、「第三者認証制度」として、「ホワイトマーク」と「ホワイト企業認定」と「ホワイト」を名称に入れているものがあったので、各々の定義について確認することで、改めて「ホワイト企業」を考えてみたいと思います。

「ホワイトマーク」とは?

「安全衛生優良企業」を「ホワイトマーク」と呼ぶようです。

安全衛生優良企業とは、労働者の安全や健康を確保するための対策に積極的に取り組み、高い安全衛生水準を維持・改善しているとして、厚生労働省から認定を受けた企業のことです。

この認定を受けるためには、過去3年間労働安全衛生関連の重大な法違反がないなどの基本事項に加え、労働者の健康保持増進対策、メンタルヘルス対策、過重労働防止対策、安全管理など、幅広い分野で積極的な取組を行っていることが求められます。

引用元:厚生労働省 安全衛生優良企業公表制度について

「安全衛生優良企業」(ホワイトマーク)は、名称に「安全」と「衛生」とあるように、この「安全」と「衛生」に特化した認定制度のようです。

「ホワイト企業認定」とは?

「ホワイト企業」とは、いわゆる世間で言われている「ブラック企業ではない企業」ではなく「家族に入社を勧めたい次世代に残していきたい」企業と考えています。

具体的には下記の3要素を併せ持ってこそホワイト企業と呼ぶにふさわしい企業ではないかと考えます。

1、長期にわたって安全な経営を続けれられる優れたビジネスを行う企業

2、従業員が安心して働き続けられるために優れた社内統治を行う企業

3、時代のニーズに合わせた従業員の働きがい(エンゲージメント)を高く保つ企業

このような企業経営を実現している企業をホワイト企業として定義しています。

引用元:ホワイト企業認定 「ホワイト企業とは?」

結局「ホワイト企業」とは?

上記「ホワイトマーク」や「ホワイト企業認定」の定義に共通していることは、

①法令を遵守すること。

②企業価値の追求  の二つです。

つまり、「ホワイト企業」とは、①「法令遵守」は当然のこととして、②「企業価値」を大事に、育んでいく企業と言えるのではないでしょうか。

この「企業価値」は、相対的に比較されることが前提でもあるが注意すべき点です。

「同業種」で、「同規模」、「同じ地域」で「同じ企業価値」で事業展開している企業が2社あった場合、同程度と評価されることもあるでしょうが、必ずしもそうとは限りません。

同じスペックのもの同士でも、立ち位置によって有利、不利が存在する。

だからこそ「企業価値」を含めた企業情報の発信は、今まで以上に重要になっていくと思います。

競合企業との差をつける1つのツールとしての「第三者認証制度」なんでしょうね。

ま と め

「ホワイト企業」とは、法令遵守しながら、「企業価値」を育み育てていく企業のこと。

そして、この「企業価値」は適切な情報発信することを運命づけられている。

自社で一生懸命「当社は、法令遵守し、企業価値をとても大事にしています」と発信し続けることも大事ですが、それと同時に「第三者」からも「こちらの会社は法令を巡視、企業のこのような価値を大事にしています」と発信をしてくれる「ホワイト企業」に対する「第三者認証制度」を活用することはメリットがある。

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