<障害者雇用>【眼瞼痙攣】病状に合わせて、どうやって職場環境作りをすれば良いのか?

疾患の名称だけでは、周辺の人からは大変さが伝わりづらいものがあるかもしれません。もしかしたら【眼瞼痙攣】もその一つかもしれません。職場で【眼瞼痙攣】の方がいらっしゃる場合、どのような合理的配慮が必要なのでしょうか。

【眼瞼(がんけん)痙攣】とは

【眼瞼痙攣】とは、眼瞼(まぶた)の筋肉が本人の意思とは無関係に動いてしまう病気です。
原因はさまざまですが、神経の伝達が原因の場合には重症化しやすい傾向にあります。

1,軽度~中等度の症状としては、目が開けにくい、まぶしい、目が乾くなどが挙げられます。
2,重度の場合には、目を開けることが全くできなくなって視界を失ってしまいます。

根本的な治療は難しいですが、対症療法として服薬やサングラスの使用、筋肉を和らげる注射などの治療法があります。
またストレスによって悪化するとされますので、心理的な負担についても配慮が必要でしょう。

配慮が必要な症状など

瞼の開閉が苦手な病気ですので、どうしても目が乾きやすくなったり、まぶしさを強く感じてしまうことがあります。
一般の方よりも目が疲れやすいです。
サングラス(遮光レンズ)を常時使用しての業務が必要な場合には、機械作業に従事する際にはより慎重な配慮が必要となるでしょう。
PC作業の場合にはディスプレイの「ブライトネス(光度)の調節」が最も重要で、さらにデスクの位置についての配慮(窓際の扱い)が欠かせません。

この病気は「ストレス」によって症状が重くなることがあります。
業務上、「過度のストレス」を抱えていると見受けられた場合には、適度に声かけなどをして「ストレス軽減」を助けることも大切な配慮といえます。

また注射による治療を行っている方は、定期的(2~3か月に1度程度)に注射治療を行わなければなりません。
その際に病状の確認なども行う場合が多いので、通院に対する職場の配慮が必要となります。

仕事をする上で本人が気を付けておくこと

『眼瞼痙攣』の症状によって行える業務は異なってきます。
重度の『眼瞼痙攣』で視界を確保することが困難な場合には、「重度の視力低下」と同じ配慮が必要となります。
一般的には、機械作業などの危険が伴う業務を避けることが多いです。

パソコンを使用した業務の場合には、瞼を自分の意思で動かせないだけでなく、まぶしく感じたり、眼が乾きやすいなどの症状がある為、ご自身の症状が業務にどのような支障があるかを伝えた上で、配慮の内容を話し合いましょう。
サングラスの装着や適度の休憩で対応が可能なのか、もしくはパソコンの使用自体が難しいかなど、しっかりと伝えることも重要です。
通院の頻度をあらかじめ伝えておいて、予約が取れた時点でなるべく早く会社に報告することは、トラブルを避けるためにも大切な心がけとなります。

また「ストレス」とうまく付き合うためにも、ご自身の抱えている業務を適度に分散することが有効な場合もあります。
同僚に申し伝えて業務を分担してもらうこともあるかもしれません。
体調不良の場合にはあまり無理をせず、体調を整えてから高いパフォーマンスで仕事に集中する、と考えることも大切な場面があるでしょう。

生活支援の上で障害年金の重要性

実際に『眼瞼痙攣』を患った方が職場で勤務すると、それ以前とは明らかに生産性が落ちてる場合がありそうです。だからといって、今まで通りの成果をあげようとすると、症状悪化やその他原因によって更に成果をあげづらくなることも少なくありません。

無理は止め、継続できる勤務の仕方を職場と相談しながら決めていくことが必要です。

勿論、そうなると「賃金の低下」は望まれなくてもついて回る話ですが、国の『障害年金』制度を活用することを考えてみてはいかがでしょうか。その上で、職場と勤務時間の短縮など、より現実的な話し合いになるものと考えられます。

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