「内省」(Intellection):戦略的思考力の資質
「内省」は、一言で言えば「思慮深い」という資質です。
自分が知ったことを「自問自答」「自分を振り返り」ながら、より深めて、自分のものしようとします。
納得している、理解していることを発言したい為、大した問題でもないことで空騒ぎすることは無いはずです。何故なら自分で大した問題でないことを問題であると発信すること自体が受け入れがたいからです。
この為、内省の人は、発言するのに考える時間が必要です。発言する為だけでなく「内省」事体にも時間が必要です。
「内省」の人は、常に頭の中で何かを考えています。何を考えているかは、他の資質によると思います。
この「内省」に似た資質として、「学習欲」「収集心」があります。
いずれもが「知的好奇心」旺盛であることが共通点ですが、
「学習欲」は、今まで自分が知らなかったことを、知っていく、そのプロセス自体を楽しむ資質です。
「収集心」は、幅広く情報を集める資質です。
というような違いがあります。
活かし方
1,「内省」の資質を持つ人は、「自問自答」「自分を振り返る」ことで、明日はもっとより良い成果を出す為にはどうしたら良いのか?と考え抜く力があります。
次の行動につなげられない人が中にはいるかもしれませんが、他の資質によって次の行動へ移せると、学習・成長のスピードをあげることができます。
2,自分自身の状態を理解できる人自体が少ない。ですが、「内省」の資質の人は、それが得意である為、他人に対して、その人の「内省」を促す「問い」を投げかけてあげることができます。そして、尚且つ、言葉を投げかけながら自分自身を振り返ることで、自分をより理解していくことができます。
3,自分よりも「内省」力が強い、又は、今まで自身で触れて来なかった分野を深く考えている人や本等から刺激を受けることで、更に「内省」の強みを育てることができます。
※「内省」の資質を持つ人は、常に考えている人です。考えていることが「悪い」こと、発展性もないことであったとしてもグルグルと頭の中の誰かと会話をすることがあります。そのループに入ったらと思ったら、考えから抜け出す為に気分転換、運動をする、好きなことをする等自分に合った方法でループから抜け出すようにしましょう。