廃棄すべき優先的領域もまた、通常極めて明らかである。
(1)独善的製品と非生産的特殊製品。
(2)簡単に廃棄できる不必要な補助的コストと浪費的コスト。
(3)昨日の主力製品。昨日の主力製品は、たとえまだ利益を生んでいたとしても、まもなく、明日の主力製品の導入と成功に対する障害となる。
昨日の主力製品は、廃棄しなければならなくなる前に廃棄すべきことはもちろん、まだ廃棄したくないうちにでも、廃棄してしまわなければならない。
活動に要するコストが、その活動によってもたらされる利益の半分を超えるならば、そのコストを発生させている活動そのものを廃棄の候補としなければならない。
また、コストの増加がないように見えても、それだけでは、不十分である。成果がなければならない。
いかなる活動においても、隠されたコストが、想定される額よりも、あるいは経理の示す額よりもはるかに大きいからである。
(創造する経営者、P.F.ドラッカー)