資金や機械設備など、知識以外の資源は、いかなる企業にとっても独自の資源ではない。
企業を差別化する唯一にして特有の資源は、科学技術から社会、経済、経営に至る知識を活用する能力である。
企業が市場において価値あるものをつくれるのは、知識のおかげである。
しかし、知識そのものは、特定の企業だけの資源ではない。
智識は、普遍的かつ社会的な資源である。
智識は、長期にわたって秘密にしておくことができない。
「だれかにできたことは、ほかのだれかが行う」ことは、昔からの常識である。
(「創造する経営者」P・F・ドラッカー著)