「体系的な知識」は、常人に成果をあげる能力を与える。

 伝承を知識にまとめ、思考を体系にまとめることは、人間の能力を卑しめてマニュアルに置き換えることと誤解されがちである。

もちろん、そのような試みは、ばかげている。

愚者を賢者に、無能を天才に変えられるような本はない。

 しかし、体系的な知識は、今日の医師に対し、100年前の最も有能な医師以上の能力を与え、今日の優れた医師に、昨日の医学の天才が想像もできなかった能力を与える。

いかなる体系も、人間の腕そのものを伸ばすことはできない。しかし、体系は、先人の力を借りて常人を助ける。

常人に対し、成果をあげる能力を与える。有能な人間に卓越性を与える。(「創造する経営者」P・F・ドラッカー著より)