成果は、企業の内部にいる人間や、企業の支配下にある何者かによって決まるのではない。
市場経済における顧客、統制経済における政府当局といった外部のだれかによって決められる。
企業の活動が、成果を生むか、無駄に終わるかを決定するのは、企業の外部にいる人間である。
同じことは、あらゆる企業にとって、独自かつ唯一の資源たる知識についても言える。
(中略)知識という企業にとって決定的な資源も、企業の成果と同じように、企業の外にある。
まったくのところ、企業とは、外部にある資源すなわち知識を、外部における成果すなわち経済的な価値に転換するプロセスであると定義することができる。
(「創造する経営者」P・F・ドラッカー著)