私が幼少の頃、両親が私達兄弟に偉人伝をプレゼントしてくれました。
私は「キャプテン・クック」でしたが、姉には「ヘレン・ケラー」でした。
「ヘレン・ケラー」と言う人物を知ったのは、これが切っ掛けでした。
目次
ヘレン・ケラーという人物とは
ヘレン・ケラーとは「三重苦」を乗り越えた、アメリカの女性です。
一言で説明をすると、このような説明になるのでしょうが、
「三重苦」とは、視覚・聴覚・言葉が不自由になることです。
これは誰しもが打ちのめされるであろう「三重苦」に打ち勝ち、輝かしい人生を歩んだヘレン・ケラーの人生にスポットライトを当てて、逆境に負けない生き方を学びたいと思いましたので是非最後まで目を通して頂けたらと思います。
1歳のときに高熱!そこが「三重苦」の始まりだった
彼女が1歳9ヵ月の時、数日間高熱が続きます。
幸い命は取り留めましたが、それまで快活でよく笑っていたヘレンは、それ以降無反応になります。
小さな女の子から視覚・聴覚・言葉が奪われた瞬間でした。
それからのヘレンは食事は手づかみ、気に入らなければ喚き散らし、まるで動物のようになります。
そして家族はヘレンによって、崩壊寸前にまで追い詰められます。
人生を変えた出会い
ヘレンが7歳の時、人生を変える大きな出会いがあります。
盲学校を優秀な成績で卒業したばかりの若干20歳のアン・サリヴァンでした。
実は、サリヴァン自身も視覚障害者でした。
数度の手術の末、視覚障害を克服します。
サリヴァンは、自分よりもさらに不自由なヘレンの家庭教師を務めることになります。
サリヴァンとの出会いから、ヘレンは変わりました。
今まで幼いヘレンは、のどが渇くと母親に「war(水)!」とせがんでいました。
サリヴァンは井戸の水をヘレンの片方の手のひらに流し、もう片方の手のひらに「water」のスペルを何度も何度も書き綴ります。
そうすることで、ヘレンの中でモノには「名前がある」ということに気がつき、「水」と「water」がつながります。
井戸の水から「water」という単語を覚え、次々と新しい単語を覚えていきます。
すぐに点字で書かれた本も読めるようになり、数か月後には手紙を書くまでに成長します。
名門ハーバードへの入学
ヘレンはその後、盲学校に入学しました。
勉強に励み、やがて20歳の時ラドクリフ・カレッジ、現在のハーバード大学に入学します。
この頃からヘレンは執筆活動を開始、新聞に連載され、さらに書籍化されます。
大学を卒業する頃には、ギリシア語・ラテン語・ドイツ語・フランス語が使えるようになり、法学博士・人文学博士の学位も得ます。
ヘレン・ケラーの活動
その後ヘレンは社会問題に関心を持ち、数々の「社会運動」に参加します。
視覚障害者の団体、米国盲人援護協会の設立にも大きく貢献します。
また、バラバラだった点字の統合運動に参加し、6点式点字の国際標準化を成し遂げます。
さらに多くの著作を執筆、世界各国を周り数千回の講演を行いました。
視覚障害者の働き方を大きく変えたヘレンは、88歳の時についにこの世を去ります。
ヘレン・ケラーからのメッセージ
彼女の言葉を読んで、自分の人生を少しばかり振返ってみて、新たな決意をしました。是非ご紹介させて下さい。
”自分の欠点を直視し認めることです。
ただし欠点に振り回されてはいけません。
忍耐力、優しさ、人を見抜く目を欠点から学びましょう。”
”目に見えるものは移ろいやすいけれど、目に見えないものは永遠に変わりません。”
”もし幸福な生活を送りたいと思う人々がほんの一瞬でも胸に手を当てて考えれば、心の底からしみじみと感じられる喜びは、足下に生える雑草や朝日にきらめく花の露と同様、無数にあることがわかるでしょう。”
”私たちにとって敵とは、「ためらい」です。
自分でこんな人間だと思ってしまえば、それだけの人間にしかなれないのです。”
”物事を成し遂げさせるのは希望と自信です。”
”安全とは思いこみにすぎない場合が多いのです。現実には安全というものは存在せず、子供たちも、誰一人として安全とは言えません。危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのです。人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはありません。”
”ひとつの幸せのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く。しかし、よく私たちは閉じたドアばかりに目を奪われ、開いたドアに気付かない。”
”世界で最も哀れな人とは、目は見えてもビジョンのない人だ。”
”何か素晴らしいことを達成するための努力というものは、決して無駄にならないことを覚えていなさい。”
”個性は安らぎや静けさの中で生まれるものではありません。試練や苦しみを経験することでのみ、魂が鍛えられ、洞察力が研ぎ澄まされ、野心が鼓舞され、成功が手に入るのです。”
”私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです。”
《ま と め》
私は、ヘレン・ケラーの人生を触れて勇気を貰いました。
今は世界中が新型コロナで大変ですが、皆さんと一緒に少しでも前を向いて頑張りたいと思いました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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