以前にもご紹介した「メニエール病」。
耳の奥の内耳という部分に障害が起こって、激しいめまいや難聴を起こす病気です。
日常生活に支障を来たすほどの激しい発作を繰り返すのが特徴で、多くの方がこの病気で悩んでいると言われています。
「過度のストレス」から発症する傾向もあるようなので、日々の生活で「ストレス」と上手く付き合う事も大切になってくるでしょう。
そういう意味では、誰もがこの「メニエール病」になる可能性がありますので、決して自己判断をせずに、気になる症状、下記のような初期症状がある場合は必ず医師にご相談をして下さい。
初期症状
自分の周りや自分自身がグルグルと回転しているような激しいめまい(回転性めまい)が急に起こる事があります。
音の聞こえが悪くなっていく症状もありますが、多くの方は低音の聞き取りにくさから始まると言われています。
また、吐き気や冷や汗、動悸といった症状を伴う事もあるようです。
早期発見の重要性
「メニエール病」はめまいや難聴が現れては消え、再び現れて、という繰り返し起こる症状が特徴です。
発作が起こる頻度や間隔は個人差がありますが、病気が進行していくにつれ、徐々に症状が重くなっていく傾向にあるようです。
多くの方は片側の耳から症状が出始めるとされますが、重くなると両方の耳に影響が出る場合もあります。
そうならない為にも早期発見が重要になります。
辛い症状が早くなくなる事は、多くの方にとって好ましい事だと思います。
ここで、「メニエール病」が身近な病気であることを感じ頂く為に、「メニエール病」に罹患した有名人をご紹介したいと思います。
罹患した有名人
今井翼さん、久保田利伸さん、八代亜紀さんをはじめ、多くの芸能人の方が「メニエール病」である事を公表しています。
歌手活動や芸能活動を休止しての投薬治療や投薬を続けて、多くの方がこの病気の療養をされています。
しかし病気の性質上、症状が重い間に創作活動や芸能活動を持続する事は難しいようです。
数か月の療養で復帰した方もいれば、数年に及ぶ療養でも未だに復帰が難しい方もおられます。
コンサートやライブを中止して、落ち着いた環境で作曲活動や執筆活動を行った方もいます。
このように環境を変えながら治療と活動を両立するケースもあるようです。
症状が重たくなってしまったら・・・
万が一、「メニエール病」の症状が重たくなってしまたら、職場や家族に症状について理解をして貰う必要があります。
1,どのような職場環境であれば勤務できるでしょうか
特に、勤務をされている方にとっては、従前通りに勤務をすることが出来なくなる為、職場との相談は必須になると思いますが、ただ漠然と職場に相談されても、職場は職場でどのように対応してあげたら良いか判断ができません。ですので、事前に医師に相談をされた上で、どのような職場環境であれば勤務を続けることができるのかを相談された方が良いと思います。
2,療養期間が必要な場合
医師との相談の中で、やはりしばらく療養期間が必要となれば、職場にその旨及び療養期間を伝えてあげて下さい。そうすると会社の「休職制度」を説明してくれます(説明をしてくれない場合は説明を求めて下さい)。そして、健康保険制度の「傷病手当金」の手続きも手伝ってくれます。
3,療養期間を経ても一定以上の症状がある場合
会社の「休職制度」は特に法律で整備されている制度ではありません。「メニエール病」に罹患した方が、勤務することできなければ雇用契約を解約される場合もあります。また、雇用契約を解約されなかったとしても、勤務をしなければ賃金は発生しません。それでは生活できなくなる為、国の方で支援制度として、先程の「傷病手当金」と、そして「障害年金」の2つの制度を用意しくれています。
(1)「傷病手当金」制度は、支給期間が1年6カ月となっているので注意が必要です。
(2)「障害年金」制度を利用される場合は、受給要件が有りますので事前に確認されておかれることをお勧め致します。
※【障害年金の受給要件】は、こちらをご覧ください。
まとめ
めまいや難聴、耳鳴りといった症状はどれもつらいものです。
たとえ軽い症状であったとしても、つらい症状を我慢する事はお勧め出来ません。
医師に相談をして、ご自分の体の状況を伝えてみてください。
もし何らかの病気が隠れていれば早期発見に繋がりますし、特に異常が無ければ安心に繋がる事でしょう。
決して自己判断はせずに、つらい時にはつらいと言える社会である事を忘れないようにしましょう。
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