成果をあげるために人材の配置を行うには、大きな苦痛が伴う。

まず大きな機会のリストを作り、それぞれの機会に対し順位をつける。

これが最初の強制選択である。

なぜならば、それぞれの機会に対し、曖昧さ抜きに、順位をつけなければならないからである。

次に、第一級の人材やチームに対し、強制選択によって順位をつける。

そして、第一順位の機会が必要とするだけの数の人間を、第一順位の人的資源から割り当てる。

その後、第二順位の機会に対して同じことを行う。さらにそのあとが第三順位となる。

下位順位の機会が、上位順位の機会を犠牲にして人材の割り当てを受けることはない。

この方法において行うべき意思決定は、機会と人材に対する順位づけだけである。

ほかの問題は、そのあとのことである。

(創造する経営者、P.F.ドラッカー)